ウクライナ情報委員会、春にゼレンスキー打倒の試みが行われるのではないかと懸念
委員会が安全対策の強化を求める。
AA.com 28, 02, 2024より:
モスクワ
ウクライナのウォロディミル・ゼレンシキー大統領の正統性が疑問視され、春にはクーデターが試みられる可能性があると高位委員会が火曜日に発表した。
ウクライナ大統領率いる情報委員会は、ロシアの「マイダン3特別作戦は2024年3月から5月に最高潮に達するだろう」と、ウクライナ国防省傘下の情報総局(GUR)の電報チャンネルで発表した声明で述べた。
同委員会によると、今後数週間以内に「ウクライナ国内と世界の他の地域の両方で紛争を煽る試み」があり、5月20日以降にゼレンシキー氏の正当性が問われる可能性がある。
この作戦は、「政治指導部の代表を含む全員を分裂させ」、パニックを引き起こし、「軍と民間の間にくさびを打ち込み」、軍の動員を混乱させる目的で実行されるとされている。
これに関連して委員会は国民や西側諸国のパートナーに対し「包括的な安全対策」を強化するよう呼び掛けた。
ウクライナでは、戒厳令下では議会選挙や大統領選挙が実施できないため、政府の権限の正当性をめぐる議論が続いている。
2月25日、ウクライナ国会議長でゼレンシキー氏の国民奉仕党のルスラン・ステファンチュク氏は「現大統領の権限は、新たに選出された国家元首の就任後に期限切れになる」と述べ、ゼレンシキー氏が今後も大統領就任を続けることを示唆した。
しかし、野党指導者のペトロ・ポロシェンコ氏とユリア・ティモシェンコ氏は、正統性の危機を回避するために連立政権の樹立を提案した。しかし、国家安全保障・国防会議書記のオレクシー・ダニロフ氏は、この提案は「不適切」だと述べた。
野党議員のオレクサンドル・ドゥビンスキー氏は、憲法上、ゼレンスキー大統領の任期は5月21日夜に満了し、それを延長する法的な方法はないと主張した。
ウクライナでは昨年10月末に議会選挙、続いて3月に大統領選挙が予定されていた。しかし、ゼレンスキー大統領は昨年12月の年次記者会見で、戦争の危険を理由に選挙は行わないと発表した。
ロシアは2022年2月24日にウクライナで「特別軍事作戦」を開始した。同日、ゼレンスキー大統領は全土に戒厳令を布告した。