元オランダ首相、マーク・ルッテがNATO事務総長に就任
ルッテはイエンス・ストルテンベルグの後任としてNATO事務総長に就任。
ロンドン
オランダの元首相マーク・ルッテ氏は火曜日、10年間NATOを率いたノルウェーのイエンス・ストルテンベルグ氏の後任として、NATOの新事務総長に就任した。
事務総長交代式で演説したルッテ氏は、事務総長として3つの優先課題に取り組むと述べ、その第1にNATOの強さを維持し、同盟国の防衛があらゆる脅威に対して効果的かつ信頼できるものであることを確保することを挙げた。
「第2の優先課題はウクライナへの支援を強化し、NATOにさらに近づけることだ。なぜなら、強く独立したウクライナなしには、欧州に永続的な安全保障はあり得ないからだ」と同氏は述べた。
ルッテ氏はさらに、任期中の第3の優先課題は、共通の利益と価値観を共有するEUおよび世界各国とのNATOパートナーシップを強化することだと付け加えた。
これに先立ち、ストルテンベルグ氏との共同訪問で、ルッテ氏は「我々の国民、我々の国家、そしてもちろん我々の価値観を守る」というNATOの核心的使命は変わらないと述べた。
「我々はウクライナが主権を持ち、独立した民主国家として勝利することを確実にしなければならない」と述べ、NATOは集団防衛を強化しなければならないと強調した。
ストルテンベルグ氏とルッテ氏はともにレバノン情勢の激化にも懸念を示し、この地域の平和への希望を表明した。
NATOは6月、ウクライナ戦争により任期が延長されたイエンス・ストルテンベルグ氏の後任として、47歳のルッテ氏が軍事同盟の長官に正式に承認されたと発表した。
ルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領が選挙から撤退したため、同氏が唯一の候補者となった。 NATO同盟国は2023年7月、65歳のストルテンベルグ氏の任期を2024年10月1日までさらに1年間延長することで合意した。彼は2014年からNATOの第13代事務総長を務めていた。