欧州は「永久に米国に安全保障を委ねるつもりはない」とフランスのマクロン大統領が発言
フランス大統領、欧州の安全保障と経済成長の主導権を取り戻すよう呼びかけ。
フランス大統領は木曜日、欧州は永久に安全保障を米国に委ねてはならないと述べた。
エマニュエル・マクロン大統領は木曜日、ハンガリーの首都ブダペストで行われた第5回欧州政治共同体(EPC)首脳会議で欧州首脳らに演説し、欧州の安全保障におけるNATOの「重要な役割」を強調した。
「そしてNATO内で、我々は役割を果たしたい・・・我々欧州人が取り組まなければならない戦略的覚醒が起こっている。我々は永久に安全保障を米国に委ねてはならない」とマクロン大統領は述べた。・・・
マクロン大統領はこの文脈で、ドナルド・トランプ前米大統領が2期目に大統領に復帰したことについてコメントした。・・・
「彼はアメリカ国民に選出されたのだから、アメリカ国民の利益を守るだろう。これは正当で良いことだ。問題は、我々がヨーロッパ人の利益を守る準備ができているかだ」と同氏は問いかけた。
トランプ氏が火曜日に再選を果たし、現大統領ジョー・バイデン氏の後継者となることが決まっているため、欧州の指導者らは、トランプ氏が大西洋横断NATO同盟に批判的であり、米国の撤退を支持するとの噂さえあることから、欧州は独自にもっと努力しなければならないと強調している。
マクロン氏は、中国と米国が関わる課題に直面して取るべき立場は、ナイーブな大西洋横断(連合)でも、欧州の同盟に疑問を投げかけることでもなく、強固なナショナリズムでもないと述べた。
「これは我々欧州人にとって歴史の決定的瞬間だ」と同氏は付け加え、欧州におけるエネルギー統合、特に電力統合を求めた。・・・
「我々の開かれた自由民主主義モデルは、我々を分裂させようとする対立するアジェンダを持つ他国の標的となっている」
マクロン氏はまた、欧州諸国が地政学を米国に、成長モデルを中国の顧客に委ねなければならないという考えを残念に思っていると述べた。
「我々は主導権を取り戻すことができると思う」と同氏は指摘した。