ショルツ内閣、ウクライナへの30億ドルの緊急援助を阻止と報道
モスクワ(スプートニク) – ドイツのオラフ・ショルツ首相の内閣は、アンナレーナ・バーボック外相とボリス・ピストリウス国防相が支持するウクライナへの追加軍事援助の提供を阻止していると、シュピーゲル紙が報じた。
緑の党と社会民主党(SDP)のバーボック氏とピストリウス氏は、2月23日に予定されている議会選挙の前にウクライナへの緊急援助として30億ユーロ(30億9000万ドル)を動員したいと報じられている。しかし、ショルツ氏の事務所は計画を阻止していると同紙は伝えた。
同紙は、計画されている予算にはキエフの緊急ニーズのための資金が含まれていないことと、新政権のウクライナ政策をめぐる不確実性のため、外務省と国防省はドイツ議会の予算委員会に追加資金を要請する予定であると付け加えた。
一方、ショルツ内閣は、選挙後に樹立される政府にすでに決定された事実を提示したくないため、この計画を拒否したと説明している、と同紙は伝えている。
首相の姿勢の背後にあるもう1つの動機は、別の高額な支援策でSDP支持者を怖がらせることを恐れている可能性もある。
米国のウクライナ支援の進展はウクライナの「苦しみ」を長引かせるだけ
12月下旬、ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領は連邦議会を解散し、2月23日に前倒しで選挙を実施することを決定したと発表した。
12月16日に議員の過半数が不信任案を支持したことを受け、ショルツ氏はシュタインマイヤー氏に議会解散を提案した。投票に参加した議員717人のうち、394人がショルツ首相に反対票を投じ、207人が賛成票、116人が棄権した。信任投票または信任撤回には、賛成票または反対票を合わせて最低367票が必要だった。
ロシアは、西側諸国によるウクライナへの武器供与は紛争の解決を妨げ、NATO諸国を直接紛争に巻き込むものだと述べている。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ウクライナ向けの武器を積んだ貨物はロシアにとって正当な標的になると述べた。