パレスチナ人はトランプ大統領の再定住計画を拒否：ハマス
トランプ大統領はガザ地区を「一掃」し、パレスチナ人をヨルダンとエジプトに再定住させるよう呼びかける
AA.com, 26, 01, 2025より：
パレスチナ抵抗組織ハマスは日曜、ガザ地区のパレスチナ人をヨルダンとエジプトに再定住させるというドナルド・トランプ米大統領の呼びかけを拒否した。
「ファシストイスラエル占領軍による現代史で最も恐ろしい大量虐殺行為を前に断固として立ち向かってきた我々の国民は…彼らの土地からの移住や追放のいかなる計画も断固として拒否する」とハマスは声明で述べた。
同グループは米政権に対し、「イスラエルの計画と一致し、我々の国民の権利と自由意志に反するこれらの提案を放棄する」よう求めた。
また、米政権に対し「パレスチナ人が自由を獲得し、エルサレムを首都とする独立国家を樹立できるよう取り組む」よう要求した。
ハマスはまた、ワシントンに対し、イスラエルに対し「ガザに対する残忍な戦争で破壊されたものを再建し、ガザ地区で通常の生活を回復するためのメカニズムを早急に構築する」よう圧力をかけるよう求めた。
また、アラブ諸国とイスラム諸国、特にエジプトとヨルダンに対し、「再定住と国外追放を拒否する確固たる立場を再確認」し、パレスチナ人にあらゆる形で支援を提供するよう訴えた。
ガザを「破壊の現場」と表現したトランプ大統領は、土曜日、パレスチナの飛び地を「一掃」し、パレスチナ人をヨルダンとエジプトに再定住させるよう求めた。
この提案は、1月19日にガザで停戦協定が発効し、2023年10月7日以降、4万7000人以上のパレスチナ人（その多くは女性と子供）が死亡し、11万1000人以上が負傷したイスラエルの大量虐殺戦争が停止された1週間後に出された。
イスラエルの猛攻撃により、1万1000人以上が行方不明となり、広範囲にわたる破壊と人道危機が発生し、多くの高齢者や子供たちが命を落とした史上最悪の世界人道災害となっている。
国際刑事裁判所（ICC）は昨年11月、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアブ・ギャラント前国防相に対し、ガザでの戦争犯罪と人道に対する罪で逮捕状を発行した。イスラエルはまた、ガザ地区に対する戦争をめぐって国際司法裁判所で大量虐殺事件の訴訟に直面している。