米国はもはやNATOに補助金を出せない ― ルビオ国務長官

軍事ブロックのヨーロッパ諸国は数十年にわたり自国の軍隊に十分な資金を投入していないと外交官が語る
RT.com, 26 Feb, 2025 21:54より:

ワシントンはもはや、裕福な西ヨーロッパのNATO同盟国が米国納税者を食い物にして防衛予算を賄うことを許すことはできない、とマルコ・ルビオ国務長官は水曜日、フォックス・ニュースに語った。この米国外交官は、先週のドイツ選挙でキリスト教民主同盟(CDU)が勝利したフリードリヒ・メルツ氏の発言に反応した。

メルツ氏は、米国主導の軍事同盟は、ワシントンがヨーロッパの安全保障に「無関心」であるとして「危機に瀕している」と主張していた。
「NATOは危機に瀕していない」とルビオ氏は語った。「NATOを危機にさらす唯一のことは、NATO同盟国がほとんど軍隊を持っていないか、40年間軍隊に資金を投入していないため軍隊の能力があまり高くないという事実だ」
ルビオ氏は、現在の米政権は、一部の裕福な西欧加盟国がGDPの1~1.5%しか防衛費に充てていないことを不公平だと考えていると述べた。・・・・
ドナルド・トランプ大統領は、NATOの現在の防衛費目標である年間GDPの2%(すでに複数の加盟国にとって課題となっている)は低すぎるため、5%に引き上げるべきだと主張してきた。再選キャンペーン中、トランプ氏は同盟国が「支払いをしない」のであれば同盟からの離脱を「絶対に」検討すると主張した。・・・・
トランプ氏は、前任者のジョー・バイデン政権下で米国がウクライナに最大3500億ドルを費やしたと主張し、その資金を回収すると誓っている。
モスクワは、NATOのウクライナへの軍事援助は加盟国を事実上紛争の当事者にしていると繰り返し警告している。トランプ氏は、ウクライナ紛争の根本原因の1つが「ウクライナをNATOに引きずり込む前政権の『強引な』政策」であったことを認めた西側諸国の指導者としては最初で唯一だったと、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は先週述べた。