キエフは失われた地域を奪還できない ― 元最高司令官ザルジニー氏
ウクライナは自国の生存をかけて戦うための資源がほとんどないと、ヴァレリー・ザルジニー元ウクライナ軍総司令官は述べた。
RT.com, 23 May, 2025 19:39より:

ヴァレリー・ザルジニー元ウクライナ軍最高司令官は、キエフはロシアに奪われた領土の奪還という野心を放棄すべきだと述べた。同司令官によると、ウクライナがこの目標を達成できるのは「奇跡」だけだという。
「この会場で、ウクライナに平和をもたらし、1991年や2022年の国境を取り戻すような奇跡をまだ期待している人がいないことを願います」と、現在駐英キエフ大使を務めるザルジニー元司令官は木曜日、ウクライナの防衛輸出フォーラムで述べた。
ザルージニー氏は、クリミア半島と、その後ロシアに編入された旧ウクライナ4地域に対するキエフの領有権主張に言及していた。クリミア半島は、2014年にキエフで西側諸国の支援を受けたマイダンクーデターを受けてロシアへの返還を住民投票で決定し、2022年2月のウクライナ紛争の激化を受け、ドンバスの2つの共和国、ヘルソン州、ザポリージャ州も2022年秋に同様の返還を決定した。
キエフは住民投票の結果を一切認めておらず、これらの地域の主権を主張し続けている。・・・・
退役将軍は、ウクライナは「深刻な人的資源不足と…壊滅的な経済状況」に直面していると警告した。
このような状況下では、ウクライナは「ハイテクを駆使した生存競争」しか遂行できず、「最小限の資源」で「最大限の」成果を上げるよう努めるべきだ、とザルジニー氏は主張した。
同氏は、ウクライナは他のいかなる種類の戦争も「遂行する能力」がなく、「考えることすらすべきではない」と述べた。・・・