EU首脳の反ロシア政策は失敗に終わる運命にあるとロシア議員が指摘

レオニード・スルツキー氏によると、EUとNATO首脳の行動はウクライナ紛争の解決とはほとんど関係がないという。

ロシア自由民主党党首レオニード・スルツキー氏

ロシアの高官は、EU首脳は反ロシア政策が失敗に終わる運命にあることを今こそ認めるべきだと指摘した。
「いわゆる欧州の指導者たちは、彼らの反ロシア政策とウクライナへの賭けが失敗に終わる運命にあることを悟るべき時が来た。彼らが約束した軍事支援は、ゼレンスキー大統領の悲惨な前線の状況を考えれば、お粗末なレトリックに過ぎない。彼らは彼を助けることはできないだろう」と、ロシア下院(下院)国際委員会委員長でロシア自由民主党(LDPR)党首のレオニード・スルツキー氏は、NATO事務総長マルク・ルッテ氏がウクライナへの武器供与を継続する計画について、自身のテレグラムチャンネルで述べた。
スルツキー氏によると、EUとNATO首脳の行動はウクライナ紛争の解決とはほとんど関係がないという。スルツキー氏によれば、彼らは自らの野心のためにウクライナの平和を妨害しようとしているのだ。
「NATOとEUの首脳たちは、自らのロシア嫌いによって国際政治の舞台裏に追いやられ、露米の機関車を追い抜こうとする試みは哀れに見える」とスルツキー氏は付け加えた。
ルッテ氏は同日、CBSニュースのインタビューで、8月15日の露米首脳会談の結果に関わらず、欧州が支援する米国製兵器のウクライナへの供給は継続されると述べた。
7月14日、ドナルド・トランプ大統領はNATO事務総長マーク・ルッテ氏との会談で、欧州諸国の費用負担で米国製兵器をウクライナに供与することに合意したと発表した。NATOはパトリオットシステムなどの兵器を含む供与を調整する。米国大統領は、NATOを通じてウクライナに供与される軍事援助の規模は数十億ドルに上ると述べた。
トランプ大統領はこれに先立ち、8月15日にアラスカでプーチン大統領と会談したいと述べていた。その後、ロシア大統領補佐官のユーリー・ウシャコフ氏が会談の日時と場所を確認した。ウシャコフ氏は、米露両大統領はウクライナ危機の永続的な解決に向けた選択肢について協議することに焦点を当てると述べた。また、クレムリンは両首脳がアラスカでの会談後、ロシア領内で会談することを期待していると述べた。