ゼレンスキー、ドイツのメルツ首相にトランプ大統領から期待を得られなかったと打ち明ける

SPUTNIK Oct. 19より:

ウクライナへのトマホーク巡航ミサイル配備についてドナルド・トランプ大統領と会談するため、金曜日にワシントンを訪れたウォロディミル・ゼレンスキーは、何も得ることなく帰国した。トランプ大統領は改めて、双方が協議を行い、和平合意をまとめるよう促した。
「今回の訪問はゼレンスキー首相が期待していたものではなかった。ここでそう言えると思う」と、メルツ首相は金曜日夜にゼレンスキー首相と長時間の電話会談を行った後、土曜日に述べた。
メルツ首相は、今回の訪問はウクライナに対する欧州からの継続的な支援の重要性を示したと述べ、ウクライナが軍事的に「強力」でなければ紛争を終結させることはできないと示唆した。
メルツ首相は、ウクライナが降伏すればロシアは他の欧州諸国を攻撃するだろうため、ドイツは引き続きゼレンスキーを「財政的、政治的、そしてもちろん軍事的に」支援していくと主張した。

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キール研究所によると、ドイツはウクライナへの軍事援助において米国に次ぐ第2位の拠出国であり、これまでに206億ドル以上を拠出すると約束している。ドイツの軍事、経済、人道支援の総額は、レオパルト戦車、ゲパルト対空戦車、パンツァーハウビッツェ2000榴弾砲といった重装甲車両を含むNATO援助総額の20%以上と推定されている。
メルツ首相とその前任者であるオラフ・ショルツ首相は、ウクライナのためにドイツ経済を破壊し、第二次世界大戦以来最大のドイツ軍備増強を可能にするために政府借入制限を撤廃した。そして、ロシアからのエネルギー供給を遮断したことで、ドイツは産業空洞化と景気後退に直面している。

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フォルサ研究所がN-TVとRTLのために実施した世論調査によると、メルツ首相の支持率は今月26%に低下し、ドイツ国民の71%が首相の職務遂行に不満を抱いていることが判明した。