EU議会、ウクライナへの賠償融資の迅速化手続きを支持
EUは、凍結されたロシア資産約2,460億ドルをキエフ支援に活用することを目指している。
AA.com 16.12.2025より:

ブリュッセル
欧州議会は火曜日、ウクライナへのEU賠償融資案に関する法案を迅速化することで合意し、2026年1月の欧州議会本会議での採決に向けた道筋をつけた。
議員らは、ウクライナの財政ニーズを支援するための新たなEU融資メカニズムを設立する法案の審議を迅速化するため、議会の緊急手続きの利用を承認した。
この提案に基づき、欧州委員会は、凍結されたロシア国有資産から生じる利益と現金残高を担保に借り入れを行うことで資金を調達する。
この融資は、軍事力、防衛産業、そして欧州防衛産業基盤(EDIB)への統合を含むウクライナの国家予算を支援するために活用される。
火曜日の決定を受け、欧州議会は2026年1月19日から22日に予定されている次回の総会で、EU加盟国との交渉に先立ち、この提案に対する立場を採択すると見込まれている。
この法案はEU加盟国政府による承認も必要であり、首脳らは12月18日から19日にブリュッセルで開催される欧州理事会首脳会議で今後の対応について協議すると見込まれている。
EU加盟国首脳が首脳会議でこの提案を承認すれば、欧州議会は1月の総会で最終承認を与える可能性がある。
EUでは約2,100億ユーロ(2,460億ドル)のロシア資産が凍結されており、EUはこの資金をウクライナ支援に充てることを提案している。しかし、凍結されているロシア資産の大部分はベルギーの銀行ユーロクリアが保有しており、ベルギーはこの計画について繰り返し懸念を表明している。





