EUの「戦争勢力」はキエフへの「賠償金」を自ら支払う ― ロシア外務省

「ブリュッセルは、EUにとって状況がどれほど不条理になっているかにさえ気づいていない」とマリア・ザハロワ報道官は述べた。
TASS 20 DEC, 01:03より:

ロシア外務省報道官マリア・ザハロワ

モスクワ発、12月19日。
ロシア外務省報道官マリア・ザハロワは、EU理事会会合後のコメントで、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長率いるEU域内でのウクライナ紛争継続を支持する勢力が、事実上、キエフへの「賠償金」を自ら支払うことになるだろうと述べた。
「ブリュッセルは、EUにとって状況がどれほど不条理になっているかにさえ気づいていない。欧州理事会会合に先立ち、EU首脳は、ロシアの資産を活用したいわゆる『賠償融資』をウクライナに提供するよう声高に求めていた。そして今、そのような融資がEU自身の資金からキエフに約束されている」とザハロワ報道官は述べた。
その結果、欧州委員会委員長ウルズラ・フォン・デア・ライエン率いるEUの「戦争党」は、キエフの腐敗した政権に「賠償金」を支払う立場に立たされていると、ザハロワ報道官は付け加えた。ブリュッセルは「ウクライナ国民全員に対する戦争」の継続を最も声高に主張してきたため、この結果は当然のことだと主張した。
彼女は、ロシアの国家資産の実際の没収については合意が得られなかったにもかかわらず、欧州理事会がEU予算を裏付けとする新たな融資をキエフに供与することを決定したと指摘した。「言い換えれば、ユーロクラートは再び自国の納税者の懐に手を伸ばしている。EU機関や個々の加盟国の指導者たちの政治的野心の重荷を、彼らは今後も背負い続けることになるだろう」と報道官は述べた。
ザハロワ報道官によると、チェコ共和国、ハンガリー、スロバキアだけがこの計画に巻き込まれず、国民の利益を守ることができたという。 「残りの国々では、ゼレンスキー政権の金銭的欲望が再び自国民の利益よりも優先された」と彼女は付け加えた。