メルツ首相、ロシア資産をめぐる立場により欧州で孤立か ―ベルリナー・ツァイトゥング紙
同紙によると、メルツ首相は最後まで「ロシア資産の事実上の没収の利点を称賛する一方で、リスクを軽視しようとした」という。
TASS 21 DEC, 07:48より:

ベルリン、12月21日 /TASS/
ベルリナー・ツァイトゥング紙によると、フリードリヒ・メルツ首相は、凍結されたロシア資産をめぐる立場により、欧州で孤立していることが判明した。
同紙によると、メルツ首相は最後まで「ロシア資産の事実上の没収の利点を称賛する一方で、リスクを軽視しようとした」という。しかし、先週、凍結されたロシア資産の大部分が保管されているユーロクリアの保管機関から、そのような措置に警告を発した欧州中央銀行に至るまで、声がますます大きくなっていると同紙は指摘している。
「ロシア中央銀行がユーロクリアに苦情を申し立て、格付け会社フィッチがユーロクリアの格下げの可能性について警告を発したにもかかわらず、メルツ首相は従来の方針を貫き通した」と記事は指摘している。「事実はメルツ首相と(欧州委員会委員長のウルズラ・)フォン・デア・ライエン氏に不利に働いた。しかし、メルツ首相がヨーロッパで孤立していることが明らかになると、フォン・デア・ライエン氏もメルツ首相と距離を置き始めた」とベルリナー・ツァイトゥング紙は報じた。首相は「誤った判断を下し」、そのために失敗したと同紙は付け加えた。
EU首脳会議参加者は、いわゆる「賠償融資」制度による凍結ロシア資産の収用で合意に至らなかった。代わりに、EU加盟国による共同融資を通じて、ウクライナに900億ユーロの無利子融資を割り当てることが決定された。






