国連、レバノンのバールベックへのイスラエルの攻撃を受けて文化遺産の保護を要請
文化遺産の破壊は取り返しがつかないと報道官が主張。
2024年10月25日、イスラエルのレバノン攻撃で被害を受けたユネスコ世界遺産の古代都市バールベックの眺め。ベカー高原東部に位置し、「世界で最も壮麗な神殿都市」とされるバールベックとその周辺地域が被害を受けた。
国連は水曜日、レバノン東部のバールベックに対するイスラエルの空爆の報道を受け、文化遺産の保護を強く求めた。
「明らかに、我々はいかなる危害も見たくないし、人々や文化遺産にも配慮したい」とステファン・ドゥジャリック報道官は記者会見で述べた。
「近年の紛争で見てきたことの一つは、決して取り返しのつかない文化遺産の破壊だと思う」と同報道官は付け加えた。
同報道官の発言は、バールベック近郊でイスラエルが新たな一連の空爆を行い、30人が死亡したと報じられた後のレバノンの状況に関する質問に対する回答だった。
ベカー渓谷の重要な都市中心地であるバールベックは、そびえ立つローマ遺跡で有名である。ユネスコの世界遺産に登録されており、10万人以上の住民が暮らしている。
ドゥーリスでのイスラエルの以前の空爆では、古代遺跡が破壊されている。
イスラエルは先月、レバノンでヒズボラの標的とされる場所に対する大規模な空爆を開始した。これは、イスラエルがガザ地区で残忍な攻撃を開始して以来、イスラエルとヒズボラの間で1年間続いている国境を越えた戦争の激化の一環である。
レバノン保健当局によると、昨年10月以来、イスラエルの攻撃で2,700人以上が死亡し、約12,500人が負傷している。
イスラエルは10月1日にレバノン南部への侵攻を開始し、紛争を拡大した。