ウクライナの新興オリガルヒは血みどろの戦争で利益を上げ、ゼレンスキー政権を強化

THE GATEWAY PUNDIT Jul. 11, 2025 1:00 pmより:

ゼレンスキー大統領と米ドル。画像はユーラシア・レビュー提供。

ウクライナ戦争が4年目に突入する中、新たな有力実業家層が台頭し、紛争を巧みに利用しながら、戦後復興において更なる利益獲得を目指している。
これらの人物は、旧来のオリガルヒ(寡頭政治家)が残した権力の空白を埋めてきた。オリガルヒの多くは、疎外、投獄、あるいは追放されている。彼らはウクライナの防衛努力を愛国的に支持する存在を装いながら、急速に台頭してきた。包囲下にある国において、戦争による利益追求、政府との繋がり、そして経済的機会がいかに交差していくのかという疑問を提起している。
ウクライナの伝統的なオリガルヒの衰退は著しい。ウォロディミル・ゼレンスキーを自身のメディア帝国を通じて大統領に押し上げる上で重要な役割を果たした銀行家でメディア王のイゴール・コロモイスキーは、現在、詐欺と殺人の罪で服役中である。
ウクライナ一の富豪で鉄鋼王のリナト・アフメトフ氏は、ドンバス地方の工場がロシア軍に接収された。アフメトフ氏はウクライナ軍に装甲車を供給し続けているものの、公の場からはほぼ身を引いている。
親ロシア派のオリガルヒ、ヴィクトル・メドヴェドチュクは捕虜交換で売却され、現在はモスクワに居住している。この時代の多くの人々が国外に逃亡し、新たな起業家の波を生み出している。
この変化を象徴するのが、戦時経済と初期の復興計画を活用して物流、エネルギー、建築資材の分野で財を築いた5人の著名人だ。「これらの大実業家たちは戦争で莫大な利益を得ている一方で、愛国心と親欧米主義を掲げ、非常に慎重な姿勢を保っている」と、スイスの新聞「ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング(NZZ)」のキエフ特派員ギヨーム・プタック氏は指摘する。・・・・
ゼレンスキー政権にとって、この戦争は忠実な新エリート層を育成するものであり、彼らは旧来のオリガルヒに取って代わる機会を歓迎している。コボリエフ氏を除くこれらの実業家たちは、政府ネットワークに深く根ざしており、国際援助や復興支援から多大な利益を得る立場にある。限られた少数の人々への富の集中は、こうした利益が本当に国家のより広範な利益に資するものなのか、それともゼレンスキー政権の利益を固めるだけのものなのかという検証を促している。

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Posted by 小楠