米国務省、スコット・リッター氏をロシア行きの飛行機から降ろし、パスポートを没収
リッター氏は、毎年開催されるサンクトペテルブルク国際経済フォーラムにゲストスピーカーとして参加する予定だった。
「ニューヨークから飛行機に搭乗しようとしていたとき、3人の税関国境警備局職員に呼び止められ、パスポートを押収された。理由を尋ねると、国務省の命令だと言われ、それ以上の情報は提供されなかった。荷物は飛行機から降ろされ、空港から連れ出された」と、元米海兵隊情報将校はスプートニクに語った。
スコット・リッター氏は、パスポートは返還されなかったと付け加えた。同氏はこの決定に控訴すると述べた。
リッター氏は、米当局がサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)への同氏の参加を恐れていると考えている。
「これは米国憲法修正第1条に基づいて行われているのか、それとも第4条に基づいて行われているのか」とロシア外務省報道官マリア・ザハロワ氏は、スコット・リッター氏がロシア行きのフライトから降ろされ、パスポートを没収されたことについて皮肉を込めて尋ねた。
米国憲法修正第1条は、とりわけ言論と集会の自由への不干渉を保証しているが、修正第4条は不当な捜索と拘留を禁止している。
SPIEFは経済分野でロシア最大の年次ビジネスイベントで、世界中から数十人の政治家や起業家が参加する。今年のフォーラムは6月5日から8日に開催される。