米国のブリンケン氏、ハマスに「再結集のチャンス」を与えるとして、人道的停戦呼びかけへの参加を拒否
ブリンケン氏はヨルダン、エジプト側との共同記者会見で、ガザでの人道的停戦には時期が適していないと主張。
イスタンブール
アントニー・ブリンケン米国務長官は土曜日、ガザでの広範な停戦要求を拒否し、これはハマスに傷を舐めさせ、現在の紛争の始まりとなったような攻撃を再度実行する機会を与えると主張した。
ブリンケン氏は、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタール、エジプト、ヨルダン、パレスチナ自治政府の指導者らと会談した後、ヨルダンのアンマンでヨルダンとエジプトの担当者とともに行われた共同記者会見で、「今停戦すればハマスはその場に残るだけで、再結集して10月7日にやったことを繰り返すことができる」と語った。
同氏はさらに、「イスラエルが自国を守る権利とその義務を再確認し、10月7日が二度と起こらないよう必要な措置を講じることが重要である。しかし、同時に重要なのはイスラエルがそれをどのように行うかであり、それが目的である」と付け加えた。それが、私たちがイスラエル政府と話し合ったことです。」
伝えられるところによると、米国は主に水面下でイスラエルに対し、より人道的な方法で自国を守るよう圧力をかけてきたが、現場ではほとんど効果が見られなかった。
ヨルダンのアイマン・サファディ外相はガザでの大量虐殺を非難し、停戦を呼び掛け、「イスラエルの自衛の名の下に4000人の子供を含む9000人以上の殺害をどうやって誰に正当化できるだろうか」と主張した。
同氏はまた、「われわれは停戦を要求し、(ガザで)起きていることを自衛と呼ぶことを拒否する。起きていることは正当化できず、イスラエルに安全をもたらすものではない」とも述べた。
エジプトのサメ・シュクリ外相は「ガザ戦争で見られた露骨な行為に対する国際調査を要求する」と述べた。
同氏はまた、いわゆる「パレスチナ問題の清算」、つまりパレスチナ人をシナイ半島に強制移住させることでガザ問題を一掃しようとする試みを同国が拒否していることを繰り返し述べた。
イスラエル軍は今週、10月7日のハマスによる奇襲攻撃以来、容赦ない空爆を受けているガザ地区への空・地上攻撃を拡大した。
この紛争ではパレスチナ人9,488人、イスラエル人1,538人以上を含む1万1,000人近くが死亡した。 イスラエルはガザ地区への電力、燃料、水の供給の遮断を続ける一方で、今週、人道支援を少しずつ提供したが、その量はガザ地区の230万人の住民が生き残るために必要な量よりはるかに少ない。