ガザの死者数2万人突破、国連安全保障理事会の支援採決延期で

この厳しい節目は、国連の最高意思決定機関がガザ支援に関する重要な投票が3度目の延期になったことで起こった。
ALJAZEERA 20, Dec. 2023より:

2023年12月14日、ガザ地区ラファのアル・ナジャル病院で、イスラエル軍の砲撃で亡くなった、愛する人の死を悼むパレスチナ人たち。

パレスチナ当局者らによると、イスラエルが10週間以上前に飛び地への砲撃を開始して以来、ガザ地区では少なくとも2万人が死亡した。

ガザ政府メディア局は水曜日、死亡者の中には少なくとも8,000人の子供と6,200人の女性が含まれていると発表した。

伝統的に同盟国イスラエルを国連の行動から守ってきた米国の拒否権を回避するため、国連安全保障理事会がガザへの人道支援を強化するための重要な投票を3度目に延期したことで、この厳しい節目は可決された。

12月1日に7日間の休戦協定が崩壊して以来、戦争はより集中的な段階に入り、以前は領土の北半分に限定されていた地上戦が現在では全域に広がっている。

増え続ける死傷者数について問われたアントニー・ブリンケン米国務長官は、「紛争が進展するのは明らかであり、より激しさを緩和する段階に移行する必要がある」と述べた。

「我々は、ハマスの指導力、トンネル網、その他いくつかの重要なことに対処することに重点を置いた、より少数の部隊による、より標的を絞った(イスラエル)作戦への移行を期待しており、またそれを望んでいる」と述べた。「そしてそれが起こると、民間人への被害も大幅に減少することがわかると思います。」

飛び地の保健省によると、ガザ北部のジャバリア難民キャンプに対するイスラエルの攻撃で、ガザ全土で空爆が水曜日も続き、少なくとも46人が死亡、数十人が負傷した。

ガザ地区南部のラファでは、12月初旬からイスラエルの継続的な猛攻撃によって数十万人が圧迫されているが、生中継で報道していたアルジャジーラ派遣員がいた病院近くの建物が空爆され、少なくとも10人が死亡した。

アルジャジーラのタレク・アブ・アズズム氏は、「大多数のガザ人が避難を促されている安全地帯とされる地域でのイスラエル軍事作戦の拡大により、空爆がさらに実施され、より多くの犠牲者が発生している」とラファからの報告で述べた。

「空爆は人口が非常に密集していると考えられる地域で行われたが、これ以上の死者が出なかったのは奇跡だ」と付け加えた。