NATO長官、同盟に対するロシアの差し迫った軍事的脅威を否定
イェンス・ストルテンベルグ氏「我々は現時点で、近い将来にNATO同盟国に対する軍事的脅威を認識していない」
AA.com 05, 02, 2024より:
ベルリン
NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は日曜日、現時点でロシアからNATO加盟国に対する差し迫った軍事的脅威はないと述べ、同盟の防衛能力の強化を強調した。
ストルテンベルグ氏はドイツ公共放送ARDとのインタビューで、ロシアがウクライナ戦争に勝てば同盟加盟国を攻撃するだろうとの主張を否定した。
同氏は、「我々は現時点で、近い将来にNATO同盟国に対する軍事的脅威を認識していない」と述べ、NATOが近年「大幅に強化」されており、すべての加盟国が自国の防衛に「多大な」投資を行っていると指摘した。
NATOは2014年のロシアの不法クリミア併合から生じた新たな現実に適応し、状況の変化を認識し調整していると述べた。
ストルテンベルグ氏は、ドイツとすべてのNATO加盟国が軍隊を近代化し、それに応じた装備を整えることを期待していると述べ、ドイツは現在、米国と英国に次いで最も国防支出が多い加盟国であると指摘した。
ストルテンベルグ氏は、NATOの集団防衛に対するドイツの貢献を強調し、ドイツと他のパートナー双方に対し、将来に向けて信頼できる防衛を構築する努力を強化するよう求めた。
ストルテンベルグ氏は、ドナルド・トランプ前米大統領が再選された場合のNATOへの潜在的な影響を評価し、安全保障上の利益に沿ったさまざまな理由から、米国はNATOにとって信頼できる忠実な同盟国であり続けるとの自信を表明した。
加盟国がNATOに十分な支出をしていないことに対するトランプ大統領の過去の批判については、それはむしろNATO同盟国による不十分な支出に対する批判であると明言し、支出の増加と団結によってNATOの安全は維持されると強調した。
ストルテンベルグ氏はまた、NATO加盟国が世界の経済力と軍事力の50%を占めており、米国にとって同盟が不可欠であることを強調し、両国が共に立ち、行動する限り信頼できるパートナーであり続けると期待していると述べた。