ドイツ首相、ジュリアン・アサンジの米国への引き渡しの可能性に反対の声をあげる
オラフ・ショルツ氏は、英国の裁判所がアサンジ氏の保護を与えることに期待を表明し、米国に引き渡されれば訴追される可能性があると述べた。
AA.com 04, 03, 2024より:
ベルリン
ドイツのオラフ・ショルツ首相は月曜日、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ氏の米国への引き渡しの可能性に反対した。
ショルツ氏は月曜日、「英国の裁判所が彼に必要な保護を与えてくれれば良いことだと私は考えている」と述べた。
「なぜなら、彼が米国の国家機密を裏切ったという事実を考慮すると、米国での訴追を予期しなければならないからである」と彼は付け加えた。・・・・
社会民主党の首相は、ロンドンの英国高等法院で先月行われた公聴会の後、アサンジが引き渡しを回避する可能性が高まったと期待を表明した。
ショルツ氏は「米国の代表者らは前回の公聴会で英国の裁判官に対し、英国の観点から考えられる処罰が許容範囲内であることを保証できなかった」と述べた。
アサンジ氏は、身柄引き渡しが拒否されなければ、米国で175年の懲役刑に処される可能性がある。
ことの経緯は?
2019年から英国の刑務所に拘留されているアサンジ氏は、2010年から2011年にかけて軍事機密文書を漏洩した疑いで身柄引き渡しの危機に瀕している。
英国高等法院は、2021年の極めて重要な判決の中で、アサンジの脆弱な精神状態と米国の矯正施設で直面する可能性のあるリスクについての主張を却下し、アサンジの引き渡しをすべきだと述べた。
訴訟を受けて、最高裁判所は2022年にこの決定を支持したが、当時の内務大臣プリティ・パテルは引き渡し命令を肯定し、法廷闘争が激化した。
アサンジ氏は、最近の執行猶予申請の中で、パテル氏の決意を精査し、2021年の最初の裁判所評決に異議を申し立てる許可を求めている。
この訴えが頓挫した場合、アサンジは英国の法制度内で利用可能な上訴手段をすべて使い果たし、引き渡し手続きが開始されることになるだろう。