ロシア、ウクライナ砲撃を受けベルゴロドから子供たちを避難させると発表

クレムリンは、長距離攻撃や国境を越えた襲撃から民間人を守るための緩衝地帯を設けることが目的だとしている。
ALJAZEERA 19, Mar. 2024より:

2024年3月17日、ロシアのベルゴロドで、砲撃を受けて損傷した建物の屋上の火災を消火する消防士ら。

地元当局者によると、ウクライナによる砲撃が続いているため、ロシアは国境地域から約9,000人の子供たちを避難させる計画だという。

ヴャチェスラフ・グラドコフ地方知事は火曜日、子供たちはベルゴロド地方からウクライナ国境から離れたさらに東に移送されると述べた。

この発表は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ここ数カ月頻繁に発生しているウクライナの長距離攻撃や国境を越えた襲撃から国境地域を守るために、クレムリンが緩衝地帯を創設したいと述べた翌日に行われた。

ウクライナは長距離火力を利用してロシア奥深くの製油所や貯蔵所を攻撃し、ロシア国境地域を不安定化させてプーチン大統領に政治的圧力をかけようとしている。

さらに、ウクライナに本拠を置くプーチン大統領とクレムリンの反対派ロシア勢力が国境を越えた襲撃を開始した。

先週、ベルゴロド州とクルスク州で侵攻があり、ロシア国防省は、モスクワ軍と治安部隊がこれを阻止し、戦闘員30人が死亡したと発表した。

プーチン大統領は火曜日の連邦保安庁(FSB)高官らとの会談で国境を越えた侵入について話し合った。

2024年3月19日、ロシアのベルゴロド地方ラズムノエの集落で、砲撃を受けて損傷した車を点検する地元住民。

ベルゴロドの民間地域はここ数週間、特に頻繁に襲撃されている。 グラドコフ氏によると、この1週間で16人が死亡、98人が負傷した。

同氏は土曜日、治安状況を理由にショッピングモールを月曜日まで、学校を火曜日まで閉鎖するよう命じた。

子どもたちの計画的避難は、2022年2月にロシアがウクライナへの本格的な侵攻を開始して以来、ベルゴロド地域で公表されたものとしては最大規模の一つである。・・・・