パレスチナ人、ガザにある米国の臨時桟橋を「占領港」と呼ぶ
桟橋はガザ海岸におけるイスラエルの主権を強化し、米軍の飛び地侵入を可能にするために建設されるだろうと政治アナリストが語る。
AA.com 27, 03, 2024より:
ガザ市、パレスチナ
パレスチナ人は、米国がガザ市の海岸に建設中の仮桟橋を「占領港」と呼んでいる。
イスラエルが陸路から飛び地にわずかな援助物しか入れていない中、ジョー・バイデン米大統領は3月7日、ガザ沖に切望されている人道援助物資を届けるための臨時桟橋を建設するよう米軍に命じたと発表した。
米国国防総省はまた、仮桟橋の建設には最大60日かかる可能性があり、その後は1日当たり200万食がガザに提供されると述べた。
パレスチナ側は、数カ月にわたるイスラエルの攻撃で爆撃された住宅の瓦礫を撤去し、死者の遺体を回収し、負傷者を救援するための機材を求めたが、過去6カ月にわたり返答がなかった。
しかし、ここ数週間、米国の支援を受けて、イスラエルがガザ国境に派遣した多数のブルドーザーとトラックが、ガザの取り壊された家屋から数千トンの瓦礫と遺体の一部を災害現場の新しい桟橋の建設に使用される海岸まで輸送している。
パレスチナの政治アナリスト、ウサメ・アブドゥルハディ氏はアナドルとのインタビューで、米国とイスラエルがこのプロジェクトについて誠実ではないと非難した。
「もし彼らが正直だったら、港建設のためにガザに入ったトラックや大型ブルドーザーは、占領国(イスラエル)によって破壊された家の瓦礫の下で出血し続けている数千人の負傷者を救出するために積極的に行動しただろう」と彼は述べた。
「この桟橋は、海岸におけるイスラエルの主権を強化し、ラファ国境検問所を無力にし、パレスチナの主権を終わらせ、ガザ住民の移住を促進するために建設されるだろう」とアブドゥルハディ氏は警告した。・・・・
アブドゥルハディ氏は、米国とイスラエルは、桟橋の保護、人道支援物資の提供の促進、ハマスの同地域支配の阻止を口実に、ガザ海岸の一部を支配しようとしていると述べた。
「ここは占領港であり、米軍のガザ国境への進入を許可している」と同氏は付け加えた。