イランとの緊張が高まり、イスラエルはあらゆる攻撃の準備ができているとネタニヤフ首相
テルアビブは4月1日のダマスカスのイラン総領事館へのイスラエルによる攻撃に対する報復としてイランによる攻撃の可能性を懸念し厳戒態勢を敷いている
アンカラ
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は木曜日、テルアビブによるシリアの総領事館の1つへの攻撃疑惑を巡りイランとの緊張が高まる中、同国軍はあらゆる戦線からの挑戦に対抗する用意ができていると述べた。
タイムズ・オブ・イスラエルWebサイトのニュースによると、ネタニヤフ首相はF-15戦闘機基地でイスラエル軍パイロットらに向けた演説で、「われわれは困難な時期にあり、ガザで、全力で続いている戦争の真っただ中にいる」と述べた。
同氏は、イランによる攻撃の可能性に言及し、イスラエル軍は「他の戦線からの挑戦に備えている」と付け加えた。
F-15戦闘機はイスラエルの長距離攻撃の主力兵器である。ネタニヤフ首相が演説の拠点を選んだのは、イランを標的とする脅威を意図的に示しているようだ。
「我々は単純な原則を定めた。我々を殴る者は我々も殴る」とイスラエル首相は語った。
テルアビブは、4月1日にダマスカスのイラン総領事館をイスラエルが攻撃したとされる事件に対してイランが報復すると脅迫したことを受け、イランがイスラエルの目標を攻撃する可能性があるとの懸念から厳戒態勢を敷いている。
水曜日、アントニー・ブリンケン米国務長官はイスラエルのヨアブ・ギャラント国防大臣に対し、米国は「イランとその代理によるいかなる脅威に対してもイスラエルとともに立つ」と述べた。
ジョー・バイデン米大統領は水曜日初め、イランとその代理勢力からの脅威に対するイスラエルの安全保障に対する米国の取り組みは「鉄壁」であると再確認した。
イランの最高指導者ハメネイ師は水曜日、イスラエルは総領事館襲撃で「罰を受けるだろう」と述べた。
同氏は、今回の攻撃はイラン国土への攻撃に相当すると述べた。
この攻撃ではイスラム革命防衛隊（ＩＲＧＣ）の軍事顧問７人を含む少なくとも１３人が死亡し、イラン当局は宿敵イスラエルの仕業だと主張した。