ハンガリーの外務大臣、日本でロシア・ウクライナに対する西側政策は「完全に失敗」と語る

ピーター・シジャルト外相は、制裁はEUに打撃を与えるだけであり、紛争はまだ終わっていない、と語った。

RT.com 21, May, 2024より:

2024年5月21日、日本の東京で講演するハンガリーのペーター・シジャルト外務大臣。

ハンガリーのペーター・シジャルト外務大臣は火曜日、米国とEUの同盟国は失敗した政策をさらに強化し、ウクライナへの派兵について「常軌を逸した」発言をしていると述べた。

シジャルト氏は日本訪問の一環として、東京の笹川平和財団で講演した。ハンガリーの外交官は基調演説の中で、ロシアとウクライナの紛争をテーマにした「リベラル主流派」に対するブダペストの反対の立場を説明した。

米国とEUが策定したウクライナ戦略は「完全に失敗した」とシジャルト氏は語った。

「2年以上前、最初の制裁パッケージの議論の際、私はその措置の目的について疑問を呈したが、その答えはロシアを経済的に屈服させ、戦争を終結に近づけることだった。」 同氏は日本のシンクタンクに語った。

シジャルト氏は、制裁はむしろEU経済に打撃を与えたと述べた。 一例として同氏は、多くの国がロシアの石油とガスを排除していると自慢しているが、最終的にはインドなどの第三者から、しかも高価格でそれらを購入していることを指摘した。

「我々は現在、(制裁の)第14弾について議論している。分かりませんか? 何かで 13 回も失敗し、今 14 回目に挑戦しているのですか? それはハンガリーの論理に少し反しています」とシジャルト氏は言い、ルービックキューブを発明したのがハンガリー人であることを考えると、この論理は少し物議を醸すかもしれないと冗談を言った。

ブダペストの立場はEUの大部分と矛盾するかもしれないが、世界の大部分と一致しているとシジャルト氏は付け加えた。

ハンガリーの外交官は、ウクライナへのNATO軍派兵に関するEUの主要政治家らの「狂った発言」に異議を唱え、そのような話は「ますます危険」になりつつあり、NATOとロシアの間の直接紛争のリスクを高めていると指摘した。・・・・

ハンガリーは1999年にNATOに加盟し、2003年にEUに加盟した。しかし、ヴィクトール・オルバン首相はEUと米国のウクライナ武装政策に反対し、代わりにロシアとの紛争を交渉による終結にするよう主張した。 ブリュッセルとワシントンからの多大な圧力にもかかわらず、ハンガリーはキエフにいかなる武器も送っておらず、その運搬に自国の領土を使用することも許可していない。