ドイツ極右勢力が躍進、ショルツ首相率いる連立政権は欧州議会選挙で大敗

オラフ・ショルツ首相率いる社会民主党と連立政権は欧州議会選挙で大敗、反移民を掲げるAfDは16.4%で2位

AA.com更新日: 2024年6月9日より:

ベルリン

オラフ・ショルツ首相率いる中道左派・自由党連合は日曜日の欧州議会選挙で大敗を喫したが、極右のドイツのための選択肢(AfD)の得票率は過去最高を記録した。

公共放送ARDの予測によると、ショルツ首相率いる社会民主党(SPD)は14%の得票率にとどまり、前回選挙から1.8%ポイント減少した。

ショルツ首相の連立相手である緑の党は12%に急落し、5年前の20.5%の得票率から大幅に減少した。

連立の少数派である自由民主党(FDP)は0.4%の小幅減少で5%の得票率になると予測された。

この結果は、今月支持率が過去最低の22%に落ち込んだ連立政権に対する有権者の罰と広く解釈されている。

主要野党のキリスト教民主党(CDU/CSU)は30%の得票率で最多の得票率を獲得し、28.9%からわずかに得票率を伸ばした。

反移民を掲げるドイツのための選択肢(AfD)は、前回選挙の11%から上昇し、過去最高の16.2%の得票率で2位に入ると予想された。

出口調査によると、AfDの投票者の大多数は経済的幸福を懸念しており、不法移民を阻止するためのより強力な措置を求めていた。

AfDの投票者の約95%が「非常に多くの外国人がドイツにやって来ている」と述べ、78%が将来「生活水準を維持できなくなる」ことを恐れていると表明した。

一方、新たに結成された左派ポピュリスト政党、Bundnis Sahra Wagenknecht(BSW)は、初の欧州選挙で5.8%の得票率を獲得した。

BSWは選挙運動中、ショルツ首相と連立政権のパートナーがウクライナに武器を供給したことを厳しく批判し、ロシア・ウクライナ戦争を終わらせるための外交的取り組みを求めた。