ベルギー首相、EU選挙での党の敗北を受けて辞任を発表

「明日、首相を辞任します」とアレクサンダー・デ・クロー首相。

AA.com更新日: 2024年6月10日より:

ベルギー首相Alexander De Croo

ロンドン

アレクサンダー・デ・クロー氏は欧州選挙後の劇的な展開でベルギー首相を辞任すると発表したと、日曜日にメディアが報じた。

イタリアの通信社アジェンツィア・ノヴァによると、同氏の政党である開かれたフラマン自由民主党(オープンVLD)は連邦選挙で開票率90%近くに達した時点で、わずか5.9%の得票率にとどまり、大敗した。

「明日、首相を辞任する」とデ・クロー氏は宣言し、同党の挫折を認めた。

残念な結果にもかかわらず、デ・クロー氏は自由党の将来について楽観的な見方を崩さず、「彼らは強い」と述べた。 「我々は戻ってくる」

デ・クロー氏は辞任するが、新政権が樹立されるまで暫定的にその地位を維持するとみられる。

ベルギーは、加盟国間で6か月ごとに交代する欧州理事会の輪番制議長国を2024年6月30日まで務める。

12月8日、デ・クロー氏は議長国の優先事項を発表する声明の中で、ヨーロッパ大陸に加えて中東の人々も恐ろしい戦争に直面しており、「我々はこの問題で役割を果たす必要があると認識している」と強調した。

デ・クロー氏は、イスラエルのガザ戦争とその結果生じた民間人の犠牲者に最も反対の声を上げている欧州指導者の一人である。

11月にスペインのペドロ・サンチェス首相とともにイスラエルとパレスチナを訪問したデ・クロー氏は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の政権から、ガザ地区の状況に関する発言を「テロを支援するための虚偽の発言」と非難された。

ベルギーは、ヨルダン川西岸で暴力に訴える入植者の欧州領土への入国を禁止する提案を今年最後のEU首脳会議の議題に挙げたが、この件では合意には至らなかった。