NATO、戦争当事者とならずウクライナ軍とより緊密に協力へ:NATO事務総長
北朝鮮、中国、イランによるロシアへの支援に応え、NATOはインド太平洋地域の友好国とより緊密に協力するとイエンス・ストルテンベルグ事務総長が発表。
アテネ
NATO事務総長は金曜日、進行中の戦争当事者とならずウクライナ軍とより緊密に協力すると発表。
「我々は長期にわたってウクライナへの支援を強化し、集団防衛を強化し、グローバルパートナーシップを深める」とイエンス・ストルテンベルグ事務総長はワシントンでの記者会見で述べ、来週米国首都で開催される3日間のNATO首脳会議で重要な決定が下されると付け加えた。
同事務総長は、NATOが首脳会議で取り組む最も緊急の課題はウクライナ支援であるとし、「各国首脳と政府首脳がウクライナに対する実質的な支援策に合意することを期待している」と述べた。より具体的には、NATOは国際安全保障支援の大半の調整と提供を引き継ぐことになると同氏は指摘し、「これによってNATOが紛争の当事者になるわけではない。しかし、ウクライナの自衛力は強化されるだろう」と付け加えた。
さらに、NATO加盟国は、防空システムや弾薬の緊急ニーズを含むウクライナに必要な武器を引き続き提供し、相互運用性を深め、ウクライナの防衛産業の構築に取り組むとストルテンベルグ氏は述べた。
「私たちが共に行っているすべての取り組みは、ウクライナへの支援を強化し、集団防衛を強化より相互運用性を高め、私たちの同盟に参加する準備がこれまで以上に整えることです」と同氏は述べた。
ストルテンベルグ氏はまた、2022年に始まる現在の戦争に先立ってロシアがウクライナ東部とクリミアを攻撃し始めた2014年以来、同盟の能力と準備は大幅に向上したと述べた。
同氏は、イランと北朝鮮がドローンや弾薬を提供することでロシアの戦争努力を支援しており、中国がロシアを経済的に支えていると主張し、「権威主義的主体が連携を強めれば強めるほど、インド太平洋地域の友好国と緊密に協力することがより重要になる」と述べた。
ストルテンベルグ氏は今秋にNATO事務総長を退任する予定だが、後任の元オランダ首相マルク・ルッテ氏はロシア・ウクライナ戦争に関してストルテンベルグ氏と同じ考えだと報じられている。