エルドアン大統領、NATOはウクライナ紛争の当事者にはなれない
イスラエルとは協力しないと発言。
アンカラ(スプートニク) – トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はワシントンでの記者会見で、NATOがウクライナ紛争の当事者になることは容認できないと述べた。
「NATOがこの紛争の当事者になることは容認できないと考えている」とエルドアン大統領は木曜日に述べた。
大統領は、7月9日から11日までワシントンで開催されたNATO首脳会議での会合で「トルコはウクライナの領土保全を全面的に支持する」ことを強調したと付け加えた。
「首脳会談中、私はハンガリー、ギリシャ、イタリア、ウクライナ、英国の首脳と二国間会談を行ったほか、米国、スペイン、アイスランド、ルーマニア、オランダの首脳とも会談した。私は(新NATO事務総長マーク)ルッテ氏のこの困難な任務の成功を祈るとともに、(退任する)事務総長イエンス・ストルテンベルグ氏にも感謝する」とトルコの首脳は述べた。
この記者会見はトルコの放送局TRTハーバーで放映された。
ハンガリーのビクトル・オルバーン首相は水曜日、NATOはウクライナ紛争で「ますます積極的な役割」を担っているが、それがどのように終わるのか誰にも分からないため「無責任」だと述べた。同首相は、NATOは「本来の目的から離れ、ますます戦争組織のように振舞っている」と付け加えた。
オルバーン首相はまた、ガザで停戦が成立するまではトルコはイスラエルとNATOの協力を承認しないと述べた。
オルバーン氏、エルドアン大統領にウクライナ和平構想に関するハンガリーの取り組みへの支援を要請。
「10月7日以来、ガザでは大虐殺が続いている。イスラエルの攻撃により、民間人約4万人が死亡した。私はあらゆる接触においてこれを強調してきた。パレスチナ問題の最終的な解決なしに平和はあり得ない。
イスラエル政権がNATOとの協力関係を継続することは受け入れられない。停戦が成立し、平和が確立されるまで、NATO加盟国トルコはイスラエルとの協力を求める要求を受け入れないだろう」とエルドアン大統領は述べた。