ガザの民間人を餓死させるのは「正当化されるかもしれない」とイスラエル当局者が発言

「民間人を故意に餓死させるのは戦争犯罪だ」とEU外務政策責任者のジョセップ・ボレル氏は語る。

AA.com, 08, 08, 2024より:

EU外務政策責任者 Josep Borrell

ジュネーブ

EUは、イスラエルの財務大臣がガザの民間人を餓死させることが「正当化される」かもしれないと示唆した最近の発言を「強く」非難した。

EUのジョセップ・ボレル外務政策担当長官は水曜日遅くの声明で、「民間人を故意に餓死させることは戦争犯罪だ」と述べた。

ベザレル・スモトリッチ氏が「『人質が返還されるまで』イスラエルが『200万人の民間人を飢え死にさせるのは正当化され道徳的かもしれない』と発言したことは、恥ずべきこと以上のものだ」とボレル氏は述べ、「これは、国際法と人道の基本原則に対する同氏の軽蔑を改めて示している」と付け加えた。

イスラエル政府にこうした発言から距離を置くよう促し、ボレル氏はまた、スデ・テイマン刑務所で報告されている拷問行為の透明性を確立するよう求めた。

「EUは引き続きイスラエルに対し、関連する国連安全保障理事会決議と国際司法裁判所の拘束力のある命令を履行し、ガザで極めて悲惨な状況で暮らし、飢餓や病気にさらされている数十万人の子どもを含む多数の民間人のニーズを満たすために、完全かつ妨害のない人道支援アクセスを確保するよう求めている」と同氏は述べた。

同氏は、即時停戦を呼び掛け、人質全員の解放と、人道支援の大幅な継続的増加を求めた。ガザへの人道支援の流れ。

イスラエルは、即時停戦を求める国連安全保障理事会の決議を無視し、昨年10月のパレスチナ抵抗組織ハマスによる攻撃以来、ガザに対する残忍な攻撃を続けており、国際社会から非難されている。

地元の保健当局によると、それ以来、女性と子供を中心に約4万人のパレスチナ人が殺害され、9万1000人以上が負傷した。

イスラエルの戦争が始まって10か月以上が経ち、食糧、清潔な水、医薬品の封鎖により、ガザの広大な地域が廃墟となっている。

イスラエルは国際司法裁判所でジェノサイドの罪で告発されており、5月6日の侵攻前に100万人以上のパレスチナ人が戦争から逃れるために避難していた南部の都市ラファでの軍事作戦を直ちに停止するよう命じられた。