イスラエル軍はガザ地区でパレスチナ民間人を組織的に人間の盾として利用している
ハアレツ紙の調査で、イスラエル軍が軍高官の承知のもと、飛び地での作戦中にパレスチナ人を人間の盾として利用していることが発覚
エルサレム
イスラエル軍はガザ地区での作戦中にパレスチナ民間人を組織的に人間の盾として利用していることが、イスラエルの日刊紙ハアレツの調査で明らかになった。
火曜日に発表された報告書によると、この慣行は陸軍参謀総長ヘルジ・ハレヴィを含む軍高官の了承を得て行われている。
イスラエル軍兵士と指揮官の証言に基づく調査で、パレスチナ民間人は通常イスラエル軍の制服を着ており、その多くが20代であることが明らかになったと同紙は伝えた。
「彼らのほとんどは軍靴ではなくスニーカーを履いている。そして両手は後ろで手錠をかけられ、顔は恐怖に満ちている」と同紙は付け加えた。
同紙は、「イスラエル軍部隊はガザ地区で無作為に選ばれたパレスチナ人を、作戦中に兵士の人間の盾として利用している」と明らかにした。
「我々の命は彼らの命より大切だ」
この報告書は、これらの民間人が作戦中にイスラエル軍に同行させられ、兵士に先立って危険地域を視察させられている様子を描写している。関与した兵士らは「我々の命は彼らの命より大切だ」と告げられ、イスラエル軍の犠牲者を避けるためにパレスチナ人を人間の盾として使うことを正当化していると伝えられている。・・・・
映像では、「イスラエル軍兵士がパレスチナ人の被拘禁者に制服と防弾チョッキを着せ、カメラを取り付け、プラスチック製の紐で手を縛ったまま、ひどく破壊された家屋やトンネルの入り口に送り込む様子が見られる」と付け加えた。・・・・
未成年者と高齢者
ハアレツ紙は、パレスチナの民間人、多くの場合未成年者や高齢者が、ガザ地区のさまざまな地域でイスラエル軍に拘束され、利用されていると報じた。彼らは背中にカメラを取り付けて兵士より先にトンネルや建物に入るなど、危険な任務を強いられている。・・・・
軍当局は認識していた 調査では、ハレヴィ参謀総長や南方軍のヤロン・フィンケルマン将軍など、イスラエル軍の高官らもこの慣行を認識していたことが明らかになった。この慣行は国際人道法やイスラエル最高裁判所の過去の判決で禁止されているが、軍指導者らの暗黙の承認のもとで続いているようだ。・・・