テレグラムのCEO、パベル・デュロフ氏、逮捕は「誤った」ものだったと非難
テクノロジー企業の創業者は、拘束後初の公のコメントで、フランス当局がイノベーションを危険にさらしていると発言。
テレグラムのCEO、パベル・デュロフ氏は逮捕後初の公のコメントで、フランス当局が同社に懸念を訴える代わりに「誤った」刑事告訴を行っていると批判した。
デュロフ氏は木曜日のテレグラムへの投稿で、自身のソーシャルメディア兼メッセージングプラットフォーム上で他人が行った違法行為について、自分が個人的に責任を問われる可能性があると知り「驚いた」と述べた。
「国がインターネットサービスに不満を持っている場合、そのサービス自体に対して訴訟を起こすのが慣例となっている」とロシア生まれのテクノロジー起業家は書いている。
「スマートフォン以前の法律を使って、CEOを、自分が管理するプラットフォーム上で第三者が犯した犯罪で訴えるのは誤ったアプローチだ」
デュロフ氏は、テレグラムには欧州連合に公式代表者がおり、その代表者は公開されているメールアドレスを使用しており、フランス当局は「数多くの方法」で彼に個人的に連絡を取ることができたと述べた。
フランスがこの事件を処理することで、テクノロジーの革新が阻害される恐れがあると同氏は述べた。
「テクノロジーを構築するのは、それだけでも十分難しい」と同氏は書いている。「ツールの悪用に対して個人的に責任を問われる可能性があるとわかっている革新者は、新しいツールを開発しようとはしない」。
ロシア、フランス、アラブ首長国連邦、セントクリストファー・ネイビスの国籍を持つデュロフ氏は、テレグラムが「無秩序な楽園」だという意見にも反発した。
「私たちは毎日、何百万もの有害な投稿やチャンネルを削除しています」と同氏は書いている。
それでもデュロフ氏は、テレグラムの取り組みは「十分ではない」と主張する声があることを認めた。
「テレグラムのユーザー数が9億5000万人に急増したことで、成長痛が起こり、犯罪者がプラットフォームを悪用しやすくなった」と同氏は書いている。・・・・