NATO、ウクライナに約435億ドルの軍事支援を約束:マーク・ルッテ(新事務総長)
ロシアと中国による世界的な脅威が高まる中、同盟はウクライナとバルカン半島へのコミットメントを再確認。
NATOの新事務総長は水曜日、ウクライナへの400億ドルを超える軍事支援パッケージを発表し、ロシアの戦争に対するウクライナの防衛を強化するという同盟の長期的なコミットメントを再確認した。
NATOの防衛大臣らに演説したマーク・ルッテ事務総長は、すべての領域で防衛産業の能力と回復力を強化する緊急の必要性を強調した。
事務総長は、NATOが軍需品の生産と軍事装備品の製造で大きな進歩を遂げているものの、現在の生産量はまだ不十分であると強調した。
今月初めに就任したルッテ事務総長は、「我々は協力して生産量を増やし、コストを削減する必要がある」と述べた。
「我々はウクライナを支援するため、1年以内に少なくとも400億ユーロ(約435億ドル)の軍事援助の財政的約束を果たすべく緊急に取り組んでいる」と同氏は強調し、「NATO同盟国がウクライナに209億ユーロ(227億2000万ドル)の軍事援助を約束したことを本日発表できる」と付け加えた。
ルッテ氏はさらに、ウクライナの長期的な安全保障と同盟国の準備態勢を確保するというNATOの取り組みを強調した。
「我々は国家を守るだけでなく、共通の価値観と主権の原則も守っている」と同氏は付け加えた。
また、NATOの援助は軍事的なものではなく、「ウクライナの自決権に対する連帯の象徴」だとも述べた。
同氏はさらに、さらなる計画を示唆し、「同盟国は、必要な限りウクライナを支援し続けるために、主要な防衛分野での協力を強化するための次のステップについてまもなく協議する予定だ」と述べた。・・・・