EU諸国、米国による長距離兵器制限解除の報道を非難
ハンガリー外相は、ワシントンのこの動きは「反民主的であるだけでなく、極めて危険でもある」と述べた。
RT.com Nov. 19, 2024より:
ハンガリーのペーター・シーヤルトー外相は、米国とEUの戦争屋はウクライナ紛争を世界規模に拡大しようとして世論を無視していると述べた。
シーヤルトー外相の発言は、退任するジョー・バイデン米大統領の政権が、国際的に認められたロシア領内の標的を攻撃するために米国製のATACMS(陸軍戦術ミサイルシステム)をキエフが使用することを許可しないという長年の政策を撤回したという、複数の西側メディアによる日曜の報道を受けてのものだ。
ウクライナは、8月初旬からキエフ軍の侵攻が続いているロシアのクルスク地方とその周辺に米国が供給したミサイルを配備すると報じられている。
ホワイトハウスは今のところこの問題について公式声明を出していない。
ワシントンのこの動きは「反民主主義的であるだけでなく、極めて危険でもある」とシーヤルトー氏は月曜日のフェイスブックへの投稿で述べた。
「戦争支持派は最後の絶望の中で、最悪の事態、つまりウクライナ戦争を世界規模に拡大することから逃げようとしないようだ」と同氏は警告した。
ロシアへの深部攻撃の禁止を解除したと報じられたことで、「ワシントンとブリュッセルの戦争支持派の主流派は、新たな現実に対する最後の必死の攻撃を開始した」と、EUとNATO加盟国の外務大臣は主張した。
この「新たな現実」は、米国大統領選挙での「平和支持派の大統領候補」ドナルド・トランプの勝利と「ヨーロッパにおける愛国勢力の前進」によって現れたと、同外務大臣は説明した。
米国とEUの有権者は「平和支持派の愛国勢力」を支持することを決めたが、「選挙で権力を失った戦争支持派の政治家たちは、国民の意志を認めようとしない」と、シージャルト外務大臣は述べた。
トランプ大統領が国家安全保障問題担当補佐官に指名したマイク・ウォルツ氏は月曜日、フォックス・ニュースに対し、ロシアへの深部攻撃禁止の解除は「エスカレーションのさらなる一歩だ。そして、これがどこに向かうのか誰にも分からない」と語った。 ロシア下院の議長、ビャチェスラフ・ボロディン氏は、人生の終わりが近づいている81歳のバイデン氏は「永遠を夢見て」おり、「アメリカを、そしておそらく世界全体をも巻き込みたい」と考えているのではないかと示唆した。