スコット・リッター氏：紛争解決のために「米国はウクライナから徹底的に撤退すべきだ」
ドナルド・トランプ氏は以前、ウクライナ情勢の対立に終止符を打つための構想を練り上げていると述べた。
元米海兵隊情報将校スコット・リッター氏は、ウクライナ紛争解決のためにドナルド・トランプ次期米大統領が利用できる最善の選択肢は、現地での米国の活動をすべて縮小することだと、元米海兵隊情報将校スコット・リッター氏がYouTubeのダイアログ・ワークスチャンネルで語った。
「トランプ大統領は理解する必要があり、誰かが本気で座って彼に、この問題を解決する最善の方法は黙って最小限の騒ぎでそこ（ウクライナ）から立ち去ることだ、とささやく必要がある」とリッター氏は指摘した。
同氏は、トランプ大統領は「米国に数千億ドルの損害を与え、米国を世界的に弱体化させたこのウクライナ問題を放棄する」必要があると述べた。
元米海兵隊情報将校はウクライナ紛争に言及し、「ロシアが（NATOとの）この（代理）戦争に勝つことを妨げるものは何もない。それがドナルド・トランプが直面しなければならない厳しい真実だ」と主張した。
この発言は、トランプ氏の米大統領当選後の和平解決に関する議論が活発化する中、キエフ政権がウクライナ紛争が2025年に終結する可能性があると「信じ始めている」と米メディアが報じたことを受けての発言となった。
トランプ大統領は先に記者団に対し、ヴォロディミル・ゼレンスキー氏は紛争終結に向けた合意を結ぶ準備ができているべきであり、トランプ氏のチームはロシアのウラジーミル・プーチン大統領とゼレンスキー氏と紛争終結について話し合うつもりだと語った。
特別軍事作戦の開始以来、米国はゼレンスキー政権に614億ドルという巨額の軍事援助を提供しているが、ロシア政府はこの援助は紛争を長引かせ、ウクライナ兵士の死傷者を増やすだけだと警告している。