米国は1月にセルビアの石油部門に「全面的な制裁」を課す予定:セルビア大統領
アレクサンダル・ヴチッチ氏によると、制裁はロシアの軍事活動や金融問題とは関係がなく、セルビアが米国の政策にもっと沿うよう圧力をかけることが目的のようだ。
AA.com, 05,01, 2025より:
ベオグラード
セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、ロシアのエネルギー大手ガスプロム・ネフチが大株主であるセルビア石油産業(NIS)に対して米国が「全面的な制裁」を課すことを確認した。
セルビアのラジオ・テレビ(RTS)とのインタビューで、ヴチッチ大統領は米国の制裁の可能性に関する継続的な懸念に言及し、制裁は1月中旬に発効する予定であることを確認した。
同大統領によると、制裁はロシアの軍事活動や金融問題とは関係がなく、米国の政策にさらに近づくようセルビアに圧力をかけることが目的のようだ。
ヴチッチ大統領は、制裁に関する2つの主要な不確実性を指摘した。制裁がロシアの経営陣全体を対象とするのか、特定の株式を対象とするのか、そして制裁の正確な発効時期である。
同大統領は、政府は今後の措置に備えるために時間を稼ぐ努力をしていると強調した。
大統領はまた、次期米国財務長官と会談する計画を発表し、ドナルド・トランプ次期米国大統領とその政権の発足後には、いくつかの制限が見直される可能性があるとの希望を表明した。
ヴチッチ大統領は、セルビアには十分な石油備蓄があると国民に保証し、燃料不足や備蓄について心配する必要はないと国民に促した。
セルビアのドゥブラフカ・ジェドヴィッチ・ハンダノヴィッチ鉱業エネルギー大臣は、NISへの制裁の影響を最小限に抑え、ロシアとの長期ガス供給交渉の継続を確実にするために、2つの専門チームが設立されたことを確認した。
ガスプロム・ネフチは、2008年以来NISの相当な株式を保有している。米国とEUはともに、2014年に同社をブラックリストに載せた。