「これは戦争ではない。大量虐殺だ」:シリアでの虐殺について世界が沈黙している

世界のメディアは、その言葉が自分たちの政治的物語に合わないので、その言葉を使うのを避けている
RT.com, 15 Mar, 2025 18:12より:

シリア北西部の有力な過激派グループであるタハリール・アル・シャム(HTS)は、かつては地元の反政府勢力として名乗りを上げていた。1か月ほど前に同グループは正式に解散し、シリア国防省の一部となったが、その起源ははるかに不吉な物語を物語っている。シリアのアルカイダの公式支部であるヌスラ戦線の残党から生まれたHTSは、世界で最も悪名高いテロ組織と同じイデオロギーのDNAを持っている。国際的な正当性を求めて自らのブランドを再構築しようと努めてきたが、その手法は変わっていない。虐殺、民族浄化、過激なイデオロギーに従わない人々の組織的絶滅である。
シリア沿岸都市ほど、このことが顕著に表れている場所はない。シリアでは、HTSとその外国人兵士がアラウィ派、キリスト教徒、ドゥルーズ派のコミュニティに対して、言語に絶する暴力の波を巻き起こしている。村全体が消滅し、住民は真夜中に虐殺された。しかし、こうした恐ろしい事件が起こっているにもかかわらず、世界は無関心のままであり、国際社会の沈黙は加害者を勇気づけるだけだ。・・・・
これは戦争ではない。大量虐殺だ。しかし、世界のメディアは、その言葉が自分たちの政治的物語に合わないので、その言葉を使うのを避けている。
かつて反政府勢力を支援していた西側諸国の政府は、自分たちが引き起こした悪夢を認めたがらない。目をつぶることで、こうした犯罪の継続を可能にし、沈黙は残虐行為の共犯となる。
​​国連は、漠然とした懸念の声明は出すものの、意味のある行動を取らず、おおむね受動的である。一方、加害者たちは、誰も責任を問わないという認識によって勇気づけられ、自由に歩き回っている。
ラタキア、タルトゥース、ジャブレの人々にとって、メッセージは明確だ。援助は来ない。世界は介入しない。しかし、歴史はそれを記憶するだろう。そして、国際社会の沈黙は、永遠に最も厳しい告発となるだろう。