フランス、核兵器搭載機をドイツ国境に配備へ

エマニュエル・マクロン大統領は、他のEU加盟国をカバーするために戦略兵器の拡張を検討している。
RT.com, 19 Mar, 2025 02:40より:

フランスはドイツとの国境沿いにある主要空軍基地の1つを核巡航ミサイルを搭載したラファール戦闘機の駐屯地とするため改修すると、エマニュエル・マクロン大統領は火曜日に述べた。
フランス東部のルクセウユ・サン・ソヴール基地は2011年まで核兵器を駐屯させていたが、その後、同機は別の場所に移設された。

「ルクセウユ空軍基地は前例のない方法で改修され、フランスの核抑止力における完全な役割を取り戻すことになる」とマクロン大統領は述べた。
「2035年までに、ルクセウユはラファールの次期型と極超音速核ミサイルを駐屯させる最初の基地となるだろう」と大統領は発表した。さらに、駐屯地は2つのラファール中隊を収容するため、軍人と民間人合わせて2,000人近くまで規模が倍増すると付け加えた。
政府は基地の近代化とラファールの発注の迅速化に15億ユーロ(16億4000万ドル)を費やす。
マクロン氏はロシアの名前は挙げず、2022年にモスクワとキエフの間で公然とした敵対行為が勃発して以来、フランスは「ますます危険で不確実な世界」にいると述べた。
この発表は、ドイツの次期首相フリードリヒ・メルツ氏が、フランスが自国と他のEU加盟国を守るために核兵器を増強する可能性があると示唆した後に行われた。マクロン氏は、この問題は議論されるだろうと答えた。
ロシアはEUの「軍事化」計画を無謀でエスカレートさせるものだと非難している。クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は今月初め、記者団に対し、「ブリュッセルや欧州の首都で現在見られる対立的なレトリックや対立的な計画は、ウクライナ紛争の平和的解決を妨げる可能性がある」と語った。