バルト3国、ヴチッチ大統領とフィツォ首相のモスクワ戦勝記念日旅行間に領空を封鎖

THE GATEWAY PUNDIT May. 6, 2025 4:40 pmより:

セルビアのヴチッチ大統領(右)とスロバキアのフィツォ首相(左)

リトアニアとラトビア当局が、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領のモスクワ行き航空機の領空通過を阻止したことで、EU加盟国の一部によるますます些細で不機嫌な行動が露呈した。
ナチス・ドイツ敗戦を記念する戦勝記念日の80周年にあたるこの旅行は、ヴチッチ大統領とスロバキアのロベルト・フィツォ首相による外交使節団による訪問の一環である。
リトアニアとラトビアの当局が、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領のモスクワ行き航空機の領空通過を阻止したことで、EU加盟国の一部によるますます些細で不機嫌な行動が露呈した。
ナチス・ドイツ敗戦を記念する戦勝記念日の80周年にあたるこの訪問は、ヴチッチ大統領とスロバキアのロベルト・フィツォ首相の外交使節団による外交使節団の一環である。
セルビアのメディア企業ノーボスチによると、バルト3国は制限の理由として漠然とした「技術的および外交的な配慮」を挙げているが、これは正当な国際基準というよりも、バルト3国の不安とEUの集団思考への同調を如実に表している、薄っぺらな言い訳である。リトアニアとラトビアは見栄を張る姿勢に甘んじているように見える。・・・・
ワルシャワはフィツォ首相の政府専用機の飛行許可を与えたが、ロシアの行事への出席を公然と非難した。ポーランド外務省は、フィツォ首相がモスクワと交渉した決定を非難する、偽善的な声明を発表した。しかし、注目すべきは、外務省が飛行要請に「正式な国際法上の障害はない」と認めたことだ。これは、他国による飛行禁止措置が純粋に政治的なものであることを認めたものだ。・・・・
ポーランドは飛行を承認したものの、首相の訪問には依然として「批判的」な姿勢を崩していないと明言した。矛盾したメッセージは、一部のEU加盟国が一貫した外交政策を打ち出すどころか、自らのメッセージを調整することすらできないという印象を与える。
言葉を濁すことを決してしないフィツォ氏は、バルト諸国による上空通過拒否を「ヒステリックだ」と評した。この件について、同氏は「今の国際関係がどうなっているか想像してみてほしい」と述べた。同氏の感情は、世界のあらゆる大国との開かれたチャネルを維持しようとする中東欧諸国の指導者たちの高まる不満を反映しており、EUはこれを痛烈に批判しようとしているようだ。
一方、ヴチッチ氏はEUからの圧力が高まっているにもかかわらず、毅然とした態度を崩していない。セルビアのヴチッチ氏は以前、戦勝記念日式典への出席を約束し、公式代表団を派遣しなかったと報じられているものの、セルビア当局者をEUの報復から守るため、出席を約束した。
ヴチッチ氏の訪問には、プーチン大統領との二国間会談も含まれると予想されている。バルカン半島の地域安定問題は、ヴィリニュスやリガからの浅薄な美徳を示すような発言よりもはるかに実質的な問題である。
EUはすでにセルビアなどの加盟候補国に対し、モスクワを避けるよう警告し、指示に従わない場合は漠然とした「結果」を警告している。しかし、こうした姿勢はEU自身の不安を露呈させるだけだ。かつてヒトラーの狂信的なナチズムから救った大陸が、まさに今日モスクワで称えられている兵士たちによって、その記憶を消し去ったり、正当性を失わせようとしているのは、悲しい皮肉である。
さらに悲しいのは、リトアニアやラトビアのような小さく、ほとんど取るに足らない国が、ブリュッセルの機嫌を取るためだけに、主権国家の外交使節団に押し付けようとしているという事実だ。