ハンガリー首相「ウクライナのEU加盟は付加価値ではなく、負債だ」とオルバン首相は指摘。
ウクライナがEUに加盟すれば、欧州共同体にとって負担になるだろうとハンガリー首相は述べた。

ブダペスト、5月6日 /TASS/
ハンガリーのヴィクトル・オルバーン首相は火曜日、ウクライナの欧州連合(EU)への急速な加盟は、同国がコミュニティにとって負担となるため、決して良い動きではないと述べた。
「本日の記者会見で、マンフレート・ウェーバー(欧州人民党党首)はハンガリー国民にメッセージを送った。沈黙していてはならない!ハンガリーがEUに加盟したのは、加盟国に利益をもたらすからだ。良い取引だった。ドイツにとっても良い取引だった、ウェーバー氏」とオルバーン首相は述べ、ウェーバー氏がウクライナのEU早期加盟を訴えたことについてコメントした。
「ウクライナの加盟は良い取引ではない。ウクライナは付加価値ではなく、負担だ。苦境に立たされた欧州経済の強化に資金を使わずに、ウクライナに欧州の資金を送るのは大きな間違いだ。欧州の指導者たちは、欧州の人々を代表する時が来た、ウェーバー氏!」とオルバーン首相は自身のソーシャルメディアXページに書き込んだ。
ハンガリーでは現在、ウクライナのEU加盟を問う国民投票が実施されている。これはハンガリー当局の主導によるものだ。当局は、ウクライナの急速な加盟は欧州経済に深刻な打撃を与え、EUをロシアとの公然たる対立に巻き込むと警告している。
ハンガリー政府は、この投票が「今後数十年にわたるハンガリーの運命を決定づける」と述べ、全国民に投票を呼びかけている。郵送によるアンケート方式で行われるこの国民投票は5月末まで続く。ブダペストは投票結果をブリュッセルとの協議に活用する予定だ。