マクロン氏、フランスはウクライナに「すべてを捧げた」と発言、和平交渉が迫る中で疲労感を示唆
THE GATEWAY PUNDIT May. 14, 2025 8:45 amより:

昨日、長時間にわたるテレビインタビューの中で、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は珍しく率直な発言を見せ、ウクライナへの軍事支援能力が尽きたことを認めたようだ。
「我々は持てる力をすべて与えた」とマクロン大統領は火曜日、TF1に語った。「しかし、持っていないものを与えることはできないし、我々自身の安全保障に必要なものを失うこともできない。」・・・
国内の混乱と反グローバリスト右派の野党勢力の台頭に悩まされているマクロン政権は、国内の正統性と対外的な姿勢の維持に苦戦している。
TF1の放送は、国民からの批判をモンタージュで流し、マクロン氏の指導力に対する人々の幻滅の深まりを反映していた。ある国民は、マクロン氏を「事実上、我々を戦争に送り込もうとしている大統領」と率直に表現した。こうした認識は、決して根拠のないものではない。
マクロン大統領は、今では控えめな発言をしているものの、「和平合意」が成立した場合にはウクライナにフランス軍を派遣する考えを公然と示唆しており、多くの人がこの動きが核武装したロシアとの直接対決の引き金になるのではないかと懸念している。また、NATOにおける米国の核兵器共有戦略に倣い、フランスの核武装航空機を他の欧州諸国に配備することについても協議する用意があると示唆した。
これは単なる軍事的な告白ではなく、地政学的な敗北の告白である。
マクロン大統領はいわゆる「戦時経済」における生産拡大について語っているが、現場の現実ははるかに厳しい。「我々は持てる力をすべて捧げただけでなく、生産量を3倍に増やした」と彼は主張した。しかし、戦略的および経済的コストを負担したのはフランスの納税者であり、ブリュッセルやパリの顔の見えない官僚ではない。・・・・
フランス国民は何を得たのだろうか?インフレ、予算不足、そしてますます深刻化する国内問題よりも外交問題にますます重点を置く大統領の台頭だ。
一方、マクロン大統領は、ウクライナをめぐって「第三次世界大戦」を引き起こしたくないと主張した。これは、意図せず皮肉な発言だった。これまでも、軍の派遣、核のエスカレーション、そして前線における軍事「安心感を与える部隊」について軽々しく発言してきた人物の発言である。
「ウクライナの自衛を支援しなければならない」と彼は述べた。「しかし、第三次世界大戦を引き起こしたいわけではない」。こうした二重の言い回しは、マクロン大統領のリーダーシップを象徴するものだ。国際舞台ではパフォーマンスに終始し、国内では無視的な態度を取り、最終的にはヨーロッパの平和と安定にとって危険なのだ。
停戦後に平和維持部隊を派遣するというフランスとイギリスの提案も浮上しているが、予想通り、モスクワはウクライナ領土にいるNATO要員は正当な標的として扱われると警告している。
ドナルド・トランプ米大統領は、グローバリスト的な西側諸国の体制とは対照的に、いかなる解決策も現地の現実を考慮に入れなければならないことを明確にしている。「クリミアはロシアの手に残る」とトランプ氏はタイム誌の最近のインタビューで述べ、紛争の凍結と迅速な和平交渉を求めた。マクロン氏とは異なり、トランプ氏は際限のないエスカレーションは戦略ではなく、行き詰まりに陥ることを理解している。