米イラン核協議の停滞を受け、イスラエル、イラン攻撃準備完了、軍事行動の可能性が浮上

RT.com, 12 Jun, 2025 18:19より:

イスラエル国防軍

複数の米メディアが木曜日、関係筋の話として、イスラエルがイランに対する軍事作戦を開始する準備を整えていると報じた。
イスラエルによる攻撃とそれに伴うイランの報復への懸念から、米国は既に外交官の駐留削減と、同地域の軍事基地からの家族の退去を承認している。この事態のエスカレーションは、米テヘラン間で進行中の核協議にも支障をきたす可能性がある。
複数の匿名の米当局者がCBSニュースに対し、西エルサレムは作戦開始の準備が完全に整っていると述べた。この報道は、計画に詳しい米欧当局者の発言を引用したニューヨーク・タイムズ紙によってさらに裏付けられている。しかし同紙は、差し迫っている軍事行動の規模は依然として不明であると指摘している。
ABCニュースは、状況に詳しい3人の関係筋を引用し、予想されるイスラエルの攻撃に米国が関与するかどうかは現時点では不明だと報じた。同ニュースによると、ワシントンはイスラエルに対し、攻撃に必要な後方支援と情報提供を行う可能性があるという。また、米政府高官はCBSに対し、米軍はイランによる報復措置から西エルサレムを守るための支援も行う可能性が高いと語った。
イスラエルによる攻撃が迫っているという懸念は、米国とイランの核開発計画に関する協議が行き詰まっている中で高まっている。オマーンが仲介する交渉は進展をみせず、ワシントンは進展のなさに公然と不満を表明している。ドナルド・トランプ米大統領は、イランが協議を「遅々として進めない」と非難し、合意に至ることについて「自信が薄れた」と述べた。
イランは交渉の用意があることを繰り返し示唆しているものの、トランプ大統領が以前示した目標であるウラン濃縮の完全放棄の可能性を断固として否定している。
中東における緊張の高まりを受け、米国は同地域にある大使館や軍事基地から不要不急の職員とその家族の避難を開始した。複数のメディア報道によると、この措置は、イスラエルが実際に攻撃を仕掛けた場合、これらの施設がイランの報復の標的となる可能性への懸念から始まったという。・・・・