EU諸国、アラスカ首脳会談に関する共同声明を採択できず
最終文書は実質的に新たな和平提案を提示するものではなく、軍事物資の供給約束から「公正な平和」の呼びかけまで、EUがこれまで主張してきた論点を繰り返すものとなった。
TASS 16 AUG, 20:20より:

ブリュッセル発、8月16日。/TASS/
EU諸国は、アラスカで開催されたロシアと米国の首脳会談に関する共同声明を速やかに採択することができなかった。代わりに、EU首脳陣は、EU加盟27カ国のうち5カ国と英国の首脳も加わり、声明を発表した。この声明は、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長がX日に発表した。
この文書は「EU声明」というタイトルではなく、「フォン・デア・ライエン委員長、(フランスの)エマニュエル・マクロン大統領、(イタリアの)ジョルジア・メローニ首相、(ドイツの)フリードリヒ・メルツ首相、(英国の)キール・スターマー首相、(フィンランドの)アレクサンダー・ストゥッブ大統領、(ポーランドの)ドナルド・トゥスク首相、(EU理事会の)アントニオ・コスタ議長による声明」とされている。
土曜日の早朝、EU加盟27カ国すべての大使による会合が招集されたものの、共同声明は発表されなかった。
この文書は、暫定停戦の前提条件なしに紛争を長期的に解決する必要があるとするドナルド・トランプ米大統領の主張を支持するものではない。
実質的には、最終文書は新たな和平提案を導入するものではなく、軍事物資の供給の約束から「公正な平和」の呼びかけまで、ブリュッセルの馴染みのある論点を繰り返している。