イスラエル軍、ガザ西部で数百人のパレスチナ避難民が暮らす住宅ビルを爆撃
イスラエルは軍事施設を標的にしたと主張しているが、住民や建物管理者は、そこに住んでいたのは避難民の民間人だけだと主張している。
AA.com 05.09.2025より:

イスラエル軍は金曜日、ガザ地区西部の人口密集地域にある住宅ビルを空爆した。このビルは、数万人の民間人が暮らす人口密集地域にあり、数百人のパレスチナ避難民が暮らしている。
アナドル通信の特派員によると、標的となったムシュタハ・タワーと呼ばれる建物は複数の階が爆撃され、甚大な被害が発生した。周囲には煙が立ち上っているのが見られたという。
地元筋によると、イスラエル軍は2023年10月7日にガザ地区でジェノサイド作戦を開始して以来、同じ建物を4回爆撃し、複数のアパートを破壊した。
現場に隣接するクテイバ難民キャンプは、ガザ市最大級の避難キャンプの一つで、数万人のパレスチナ人が暮らしています。
近くのアル・アズハル大学とイスラム大学のキャンパスにも、数千のテントと数万人の避難民が避難しています。
ガザ西部全体では現在、約100万人の避難民がおり、そのほとんどはガザ市の東部と北部、そして北部ガザからの避難民です。
ムシュタハ・タワーの管理会社は、イスラエルの主張を否定しました。
「建物には軍事施設や治安部隊の施設はなく、パレスチナ避難民のための避難所としてのみ機能しています」と声明で述べています。
「すべての階は開放されており、軽火器や重火器は備え付けられていませんでした」と付け加えました。
一方、地元住民はイスラエルの主張に衝撃を受けました。
ムシュタハ・タワーの住民であるオバダ・サイフディンさんはアナドル通信にこう語りました。「もう家はありません。イスラエル軍が私たちの目の前で家を破壊することが、私たちの罪になるのでしょうか?」もう一人の住民、ニダル・アブ・アリさんは、「子供たちを守るために家族と一緒にタワーに避難しましたが、イスラエルはガザに安全な場所を残していませんでした」と語った。