ロシア外務省報道官、米国の和平案を待ち「矛盾する」報道にはコメントせず

マリア・ザハロワ外相は、外務省は情報、計画、草案を一切受け取っていないと強調した。
TASS 21 NOV, 23:47より:

ロシア外務省報道官、マリア・ザハロワ

モスクワ発、11月21日タス通信。
ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワ氏は、米国のウクライナ和平案について具体的な内容が示され次第、対応し、メディアで報じられた「矛盾する」報道についてはコメントを控えると表明した。
ザハロワ報道官は記者団に対し、「矛盾や対立要素を含むリークについてコメントするのは無意味だと考えています。公式情報を入手し、関係機関から情報を入手した場合は、当然ながら、いつでも協力に応じます」と述べた。
ザハロワ報道官は、米国の計画について、「ここ数日、西側諸国のメディアは、様々なリークや草案(これを何と呼ぶべきか)を、詳細、順序、名称を変えて公開しています」と述べた。 「ワシントンとは公式の連絡ルートを確保している。外務省はいかなる情報、計画、草案も受け取っていない」
「ウクライナ情勢の解決に関する問題については、これまでも、そして現在も、様々なレベルで対話の一部となっているため、議論する用意はある」と彼女は述べた。「西側メディアで報道されたものに類似するものは一切受け取っていない」と彼女は繰り返した。
ホワイトハウスのキャロライン・リービット報道官はこれに先立ち、ワシントンが提案した和平案について、マルコ・ルビオ国務長官とスティーブ・ウィトコフ大統領特使がロシアとウクライナ両国と連絡を取っていると述べていた。
西側メディアに詳細が漏洩された米国の和平案では、米国をはじめとする各国は、ウクライナが譲歩せざるを得ないクリミア、ドンバス、その他の地域におけるロシアの主権を承認する。その見返りとして、キエフは米国と欧州からの安全保障保証を受ける。ウクライナ軍が撤退する地域には非武装地帯が設けられる。ウクライナ軍は大幅に縮小され、長距離兵器が廃止される。この計画では、ウクライナへの外国軍の派遣禁止とロシア語の公用語化も盛り込まれている。ブルームバーグによると、この計画では対ロシア制裁の解除も想定されている。