イスラエル軍、ヨルダン川西岸の難民キャンプにあるUNRWA(国連パレスチナ難民機関)事務所を破壊
破壊は、パレスチナ難民のための国連機関を禁止するイスラエルの法律に続くもの。
イスラエル軍は木曜日、ヨルダン川西岸北部のトゥルカレム市にあるヌールシャムス難民キャンプにある国連パレスチナ難民機関(UNRWA)の事務所を破壊したと地元当局者が語った。
「イスラエルのブルドーザーが、国連機関が住民の日常生活を支える建物を破壊した」と、キャンプの地元サービス委員会の責任者であるネハド・アルシャウィー氏はアナドル通信に語った。
「建物は以前のイスラエルの襲撃で部分的に損傷し、今日イスラエル軍によって完全に破壊された」と同氏は付け加えた。
この破壊は、クネセト(イスラエル国会)が月曜日にUNRWAの活動を禁止する法律を可決した3日後に行われた。この法律は最終的にガザ、占領下のヨルダン川西岸、東エルサレムでのUNRWAの活動に影響を与えることになる。この法律は90日以内に発効する。
UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は、イスラエルの禁止措置は「前例のない危険なもの」であり、国連憲章に違反していると述べた。
パレスチナの公式通信社ワファによると、ヌールシャムス難民キャンプにはUNRWAが運営する学校2校と医療センターがある。
保健省によると、木曜日早朝、同キャンプでイスラエルのドローン攻撃により、子どもを含むパレスチナ人2人が死亡した。
昨年のハマスによる攻撃に続き、イスラエルのガザ地区への残忍な攻撃により、ヨルダン川西岸全域で緊張が高まっている。この攻撃により、女性と子どもを中心に4万3100人以上が死亡した。 パレスチナ保健省によると、ヨルダン川西岸でのイスラエル軍の攻撃により、これまでに少なくとも766人のパレスチナ人が死亡、約6300人が負傷した。