スペインとポルトガルの大規模停電についてわかっていること
スペインと国境を接するアンドラとフランスの地域でも電力供給の問題が報告されている
Tass, 28 APR, 22:41より:

マドリード、4月28日 /TASS/
スペインとポルトガルで大規模停電が発生し、数百万人が停電に見舞われ、交通機関や通信回線に影響が出ています。
TASSは、この状況に関する主要な詳細をまとめました。
規模
スペインとポルトガル全土で停電が発生していると報告されています。
スペインと国境を接するアンドラ公国とフランス領でも電力供給に問題が発生していると報告されています。
原因はまだ特定されていません。
フィナンシャル・タイムズ紙は、電力網運営会社の発言として、大規模停電によりスペインとポルトガルの電力網の容量損失が10ギガワットを超えたと報じました。
影響
マドリードのTASS特派員によると、市内ではモバイルインターネットと通信が利用できなくなっています。
ABC新聞によると、マドリード空港と地下鉄で問題が発生しているとのことです。
マドリードのバラハス空港は電力供給が途絶えています。ユーロニューステレビによると、停電は同地域の他の空港の運営にも影響を及ぼしています。
スペイン国鉄(Renfe)は、大規模な停電によりスペイン全土で列車が運行停止したと発表した。
スペインの5つの原子力発電所は、安全上の懸念から発電を停止した。
障害復旧
大規模停電を受け、スペイン北部と南部の電力供給の復旧作業が技術者によって開始されたと、電力会社Red Electricaは発表した。
ポルトガル居住者ポータルサイト「ポルトガル・レジデント」は、同国のエネルギー当局が一部地域への電力供給を再開し始めたと報じた。
同ポータルサイトによると、電力会社E-Redesは送電網の安定化のため「一部地域」の電力供給を停止した。ポルトガル南部のアルガルヴェ地方では依然として停電が報告されている。
E-Redesによると、停電は「欧州の送電網の不具合が国内の送電網にも影響を与えた」ことが原因だという。
当局の反応
ユーロニュースによると、スペイン政府は緊急会議を開いた。
ABCによると、スペイン当局はこれらの大規模停電がサイバー攻撃によるものかどうか調査すると約束した。
ブルームバーは関係筋の話として、スペインで危機管理委員会が設置されたと報じた。大規模停電の原因はまだ特定されていないが、サイバー攻撃の可能性も排除できないと同局は述べた。