ドイツ首相の発言、ウクライナ和平プロセスの不安定化を脅かす ― クレムリン

ドミトリー・ペスコフ報道官は、フリードリヒ・メルツ首相が「皆を混乱させ、おそらく自身も混乱していた」と指摘した。
Tass, 28 MAY, 01:21より:

ロシア大統領府報道官ドミトリー・ペスコフ

モスクワ、5月27日/タス通信
ウクライナ和平プロセスはまだ初期段階にあり、依然として非常に不安定なため、キエフに対する長距離兵器制限の解除に関するフリードリヒ・メルツ首相の発言は特に危険だと、クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は述べた。
ペスコフ報道官は、メルツ首相が「皆を混乱させ、おそらく自身も混乱していた」と指摘した。
前日、政府関係者は正反対の発言をしていたからだ。「しかし、ご覧の通り、メルツ首相は、そのような決定は確かになされており、ウクライナはロシア国内奥地への長距離ミサイル攻撃の許可を得たと主張し続けている」と報道官は述べた。
「もしこれが事実なら、極めて危険な決定だ。これは我々を直接対決に数歩近づけるものであり、もちろん、始まったばかりの脆弱な和平交渉に逆行するものだ」とペスコフ報道官は強調した。
ペスコフ報道官はさらに、ロシアが現在試みているように「不確実性」を生み出すのではなく、むしろ自らに不確実性を生み出すだけだと付け加えた。「この不確実性はロシアにとって負担となるだろう。彼らがそれに対処できるかどうか見てみよう」と報道官は指摘した。
メルツ首相はこれに先立ち、ドイツとその同盟国であるフランスとイギリスが、ウクライナが長距離ミサイルを使ってロシア領土の奥深くを攻撃することを許可したと述べている。