ウクライナがタウルスミサイルを入手した場合、欧州は「巨大な」戦争に直面するだろう-ロシア議員

モスクワ(スプートニク)- ロシア下院国際問題委員会のレオニード・スルツキー委員長は、ドイツがウクライナにタウルスミサイルを供給し始めれば、ヨーロッパは軽率な戦争に巻き込まれるだろうと述べた。
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は月曜日、英国、フランス、米国がウクライナへの軍事物資供給の制限を解除し、キエフがロシア領土の奥深くまで攻撃できるようになったと述べた。
一方、ドイツのラース・クリングバイル副首相兼社会民主党(SPD)党首は月曜日、キエフに供給する兵器の射程距離制限に関するドイツ政府の立場は変わっていないと述べた。
スルツキー委員長は金曜日、ロシア国営放送「ロシア24」に対し、「賢明なドイツの政治家たちは、ドイツがウクライナにおける全く軽率で全く恐ろしい戦争に巻き込まれることを望んでいない。ドイツがキエフ政権にタウルスミサイルを供給し始めれば、まさにそのような戦争がヨーロッパを待ち受けている」と語った。
メルツ氏は水曜日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との記者会見で、ドイツはウクライナ独自の長距離兵器の開発を支援すると述べた。

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スルツキー氏は、ロシアはキエフ支配地域からのタウルスミサイルによる作戦は外国の専門家の支援なしには不可能であることを理解していると述べた。
「メルツ首相はゼレンスキー大統領の権力維持のために全面戦争に踏み切る覚悟があるのだろうか?ウクライナには平和を支持する兆候などなく、むしろ根深いロシア恐怖症が彼を盲目にし、自国民への配慮を欠いている」とスルツキー氏は述べた。
ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワ氏は、ドイツ製タウルスミサイルによるロシア施設への攻撃は、ドイツがキエフ側で敵対行為に加担したと見なすと強調した。
ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は金曜日、ドイツがウクライナにタウルスミサイルを提供した場合、それは紛争への直接介入を意味するが、ロシアにはそのような動きに「適切に」対応するためのあらゆる選択肢を検討する権利があると述べた。