英国はロシア攻撃に、ウクライナのストームシャドーミサイル使用を承認と報じられている
匿名の英国当局者の発言を引用したメディア報道によると、政策変更は密室で行われ、公式発表は予定されていないとのこと。
ロンドン
ガーディアン紙が木曜日に報じたところによると、英国はウクライナが英国から供給されたストームシャドーミサイルをロシア領土の奥深くへの長距離攻撃に使用することに同意したと報じられている。
匿名の英国当局者の話として、この政策の大きな転換は密室で行われたが、公式発表はない見込みだと同紙は示唆している。
この決定は、キエフと西側同盟国の間で長距離兵器の使用制限に関する協議が続く中で下された。
ウクライナは長い間、こうした制限は自国を防衛し、ロシア軍に反撃する能力を制限すると主張してきた。
しかし、ワシントンはウクライナがロシアの奥深くを攻撃することを許可することに慎重で、紛争がさらに激化する恐れがあるとして警戒している。
水曜日にキエフで行われた共同記者会見で、米国のアントニー・ブリンケン国務長官と英国のデイビッド・ラミー外相は、戦争の激化の責任はロシアにあると改めて強調した。
ブリンケン氏は、長距離攻撃に関する米国の政策変更について直接言及を避けたが、米国は「初日から」戦略を適応させており、今後もそうする用意があると述べた。
同氏は、ウクライナによるストームシャドーミサイルの使用の可能性についてはコメントしなかった。
ブリンケン氏とラミー氏のキエフ訪問のタイミングは、イランがロシアに弾道ミサイルを届けたことをワシントンが確認した直後であり、この会談にさらなる意義を与えている。
ブリンケン氏は、モスクワへの新たな武器供給は、進行中のウクライナとの戦争においてロシアに「さらなる能力と柔軟性」をもたらすと述べた。
ブリンケン氏から長距離攻撃に関する米国の政策変更について明確な確認はなかったが、ガーディアン紙の報道によると、そのような決定はひそかに行われる可能性があるという。
英国当局者は、ウクライナのストームシャドーミサイル能力の拡大についてある程度の合意がなければ、米国と英国のトップ外交官によるキエフ訪問は実現しなかっただろうと考えている。