米国、ウクライナの次回NATO首脳会議への参加に反対

THE GATEWAY PUNDIT May. 15, 2025 9:00 amより:

NATOはウクライナで敗北の危機に直面している。

米国は、6月下旬にオランダのハーグで予定されているNATO首脳会議へのウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の招待に反対していると、イタリアのANSA通信が複数の外交筋の話として報じた。
これが事実であれば、2022年2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以来、ゼレンスキー大統領がNATO首脳会議を(対面式であれオンライン式であれ)欠席するのは初めてとなる。・・・・
報道によると、議題は軍事費の増額と新たな防衛能力目標の採択に焦点を当てた1つのセッションに縮小された。注目すべきは、西側諸国の冒険主義を煽り、ロシアの安全保障上の懸念を引き起こしてきたウクライナのNATO加盟問題が議題に含まれていないことだ。
欧州で最も不安定な争点であるウクライナ問題に取り組む代わりに、今回の首脳会議にはアジア太平洋諸国の同盟国(日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド)からの出席者も含まれる。これは、NATOがウクライナ紛争に注力するのではなく、より広範な、おそらく中国に焦点を当てた懸念に軸足を移していることを示唆している。
ゼレンスキー大統領との最近の首脳会談で開催されていた象徴的なNATO・ウクライナ評議会でさえ、首脳レベルでは廃止される模様だ。その代わりに、キエフは外務・国防相とのサイドミーティングに格下げされる可能性があり、これは紛れもない格下げである。
ANSA通信によると、「ほぼ全ての同盟国がウクライナ除外についてワシントンに疑念を表明した」と報じられており、米国と欧州のパートナー諸国の間の溝が深まっていることが浮き彫りになっている。しかし、ワシントンのメッセージは揺るぎないようだ。トランプ大統領の影響と、米国有権者の間に広がる戦争疲れの影に隠れ、ウクライナはもはやNATOの将来の中心ではない。
NATO事務総長に就任したマルク・ルッテ氏は、強硬なグローバリスト政治家として先週、ウクライナのNATO加盟は将来のいかなる和平合意においても保証されていないことを認めた。「我々は、和平合意の一環としてウクライナのNATO加盟が保証されるとは決して合意していない」とルッテ氏は述べた。首脳会議の計画に詳しいNATO関係者は、「ウクライナが近い将来NATO加盟国になるというふりを続けることに、もはや意欲がない」と述べた。