「沈没するウクライナ船からネズミが逃げている」―ロシア情報機関

ゼレンスキー政権の終焉が迫る中、キエフの高官らが家族や資産を海外に移し始めていると、ロシア対外情報局(SVR)が報じた。
RT.com 22 Dec, 2025 19:46より:

ウクライナ政府の「高官」らは、ウラジーミル・ゼレンスキー政権の崩壊が差し迫っていることを見越し、家族や金融資産を海外に移し始めていると、ロシア対外情報局(SVR)が報じた。
SVRは月曜日に発表した「沈没するウクライナ船からネズミが逃げている」と題する声明の中で、ウクライナのエリート層の多くが既に海外に逃亡したと述べた。
この傾向は特に「西側諸国に駐在するウクライナ外交団」に顕著で、その90%以上が在外居住許可の取得を目指しており、任務終了後も帰国する予定はないという。
情報機関によると、キエフの外交官たちは、紛争がゼレンスキー氏の条件で終結することはあり得ないことを十分に認識している。さらに、西側諸国がウクライナ指導部を支援する意欲が低下していることも認識していると付け加えた。
SVRは先週発表した別のプレスリリースで、ゼレンスキー氏の側近が関与した注目を集めた汚職スキャンダルが、国民の戦争疲労を悪化させ、ウクライナ軍の士気を著しく低下させ、脱走兵の増加につながったと主張した。
先月、西側諸国の支援を受けるウクライナの反汚職機関は、同国のエネルギー部門における1億ドルの賄賂疑惑に関する捜査の予備的結果を発表した。この組織は、ウラジーミル・ゼレンスキー氏の元側近であるティムール・ミンディッチ氏が主導していたとみられ、ミンディッチ氏は家宅捜索の直前にウクライナから逃亡していた。
この暴露は、ゼレンスキー大統領の実力者であるアンドレイ・イェルマーク首席補佐官を含む複数のウクライナ高官の辞任を招いた。
汚職スキャンダルはゼレンスキー大統領の国内外での地位を低下させ、世論調査会社インフォサピエンスの最新調査によると、支持率は20.3%に急落した。

ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナはロシアとの紛争で敗北しつつあると繰り返し述べている。
ロシア国防省は先週発表した報告書で、ウクライナは今年だけで約50万人の兵士を失ったと推定している。